14話 ベルと高校生 中
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!」
ヤバイ。
オーラを出しながら喫茶店を破壊しながら襲ってくる女に恐怖を覚えた俺達は
近くにある割れた窓から脱出を試みた。
十分後。
「もう、逃げ場はない。悪魔から逃げきるなんて思うなよ」
「ふざけんな!誰がお前なんかに殺されるか!!」
喫茶店から逃走する事に成功した俺と古市だったか、ついに女の追い詰められてしまう。
強がりを言ってみたが、やべぇなこりゃ。
冷や汗をかいていると、頬から何か垂れるのを感じた。
なんだ?
手で頬を触ってみると、血が付いていた。
おそらく、逃走中に切ったのだろう。
って!そんなこと気にしている場合じゃねぇ!!
「死ね!」
「びえぇぇぇええええええええ!!」
飛び掛ってくる女から逃げようとするが、逃走中から背中に張り付いていた
魔王のガキが泣き出し、俺は意識を失った。
ー古市ー
赤ん坊の泣き声と共に吹き飛ばされた、俺と悪魔の女性。
一体何があったんだ!?
「びぇええええええええ!!」
バチバチ!
泣き声のする方向に顔を向けると、大量の電気が赤ん坊を中心に発生していた……
電撃で気絶している、男鹿の背中に張り付いて。
「ちょっと!やばくないっスか!?保護者なら止めてくださいよ!!」
隣に近くに突っ立っていた悪魔の女性に止めるよう懇願する俺。
このままだと確実に男鹿が死ぬ!つーか最悪場合もう死んでるーー!
しかし……。
「無理です。あのような大泣き、大魔王様か紅蓮様にしか……」
「マジですか!?」
どうやら、この人でも無理らしい。
やべーよ!このままだと男鹿死ぬよ!
悪魔の女性から男鹿へ視線を移す。
すると……。
「男がそう簡単に泣くんじゃねーよ。バカにされるぞ」
「アウ」
男鹿が赤ん坊をあやし、見事に泣き止んだ。
やるじゃん、男鹿!
普段バカであんぽんたんのアイツの事を素直に見直した俺だった。
赤ん坊を泣き止ませた男鹿は赤ん坊の頭を一撫ですると、立ち上がってスタスタと歩き始めた。
たぶん家に帰るのだろう。
俺も帰るか。
そう思って、俺も歩き出すと……
バギン!!
金属の破砕音が聞こえ、音のした方を見ると鉄塔が赤ん坊に向かって倒れ始めた。
「ベルゼ様ーーー!!!」
悪魔の女性のが叫ぶ。
すると、帰ろうと歩いていた男鹿が赤ん坊に駆け寄り、抱きかかえる。
やばい!このままだと赤ん坊と一緒に……。
「男鹿ーーーー!!!」
今にも潰されそうな男鹿を見ながら、叫ぶ俺。
しかし……
ここで奇跡が起こった。
「やるな人間」
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