14話 ベルと高校生 中
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の前に傘を持つ金髪女が現れた。
ベルゼって誰だ?
つーか下郎って何だ?うまいのか?
「おい、聞いているのか?クソ虫」
「何だと、ゴラァ!?」
「さー、坊ちゃま。ヒルダがお迎えにきましたよー。」
女は言うだけ言って、無視してきやがった。
何なんだ、こいつは!?
「アブ」
「ぼ、坊ちゃま?」
女は赤ん坊に腕を伸ばすが拒否される。
ざまぁ。
「ぼ、坊ちゃま。さあ、ヒルダと行きましょう。紅蓮様も待っていますよ」
「ブイ」
「ハハハー、どうやら行きたくなさそうですなー?」
拒否される女を見て愉快な気持ちになる。
無視した罰だ。
俺は、ニヤニヤしながら慌てる女の観賞を続ける。
「男鹿、保護者みたいだからさっさと返したほうが……」
「びえぇぇえええええ!!」
「「「ぎゃぁああああああああ!!!」」」
数十分後。
赤ん坊の電気ショックにより黒こげになった俺達三人は、近くの喫茶店で話し合いを
する事にした。
「私、坊ちゃまの世話をしている侍女悪魔。ヒルデガルダと申します。」
「「悪魔……」」
「そして、そのお方は大魔王様の息子にして、魔界最強である我が主の弟君であらせられる
魔王でございます」
「「魔界最強……魔王!」」
やベーよ、なんだよこの女。ともかくやべーよ。
きっと薬やってるよ。
注文したコーヒーを飲みながら淡々と喋る女を見て、俺と古市はドン引きしていた。
「後、大魔王様は仰いました」
説明中(10話 人間界へ脱走します。参照)
((大魔王適当すぎるだろ……))
「と、言うわけで。貴方はベルゼ様に選ばれた……魔王の親です」
「ふざけんな……」
魔王?親?何言ってんだこの女。
ふざけるのも大概にしろよ!
俺は女を睨みつけながら怒りをぶつけた。
「誰が親なんかやるか!さっさと帰りやがれ!!」
「つまり、親にはならないと?」
「当たり前だ、クソ女!!」
「……そうですか」
ゾワ!!
俺が悪口を言った瞬間。
女は笑顔になって、漫画なんかに出てきそうな黒いオーラを放出しはじめた。
あれ?もしかしてかなりヤバイ?
軽く後悔していると、女は傘から剣?を取り出した。
「え?なんかの撮影?」
「でもやばくない?」
「ママ、オーラが出てるよ!」
俺達以外の客が女を見て、騒ぎ始めたがそれどころじゃない。
これは本当に……。
「では……死ね」
ドッカァアアアアン!!
「ギャァァァアァアアアアア!!!」
「だぁあああああああ!
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