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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
判断
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場に集結している。そして彼の言葉により、自らの死の世界から呼び戻されたことを悟った。

「レオンごめん・・・俺は・・・」

申し訳なさそうに顔をうつむけるシリル。そんな彼に対し、レオンは小さく笑みを見せた。

「シェリアたちを守ってくれてありがとう、シリル」
「レオン・・・」

ボロボロの彼を見ればすぐにわかった。また無茶をして仲間たちのために最前線で戦っていたのだと。そんな彼を責めることなどできるはずがない。

「やれやれ・・・予想していた助っ人より遥かに強い奴が来てしまったね」
「いや・・・それは違うぞティオス」

対して腕を切り落とされたことにより止血を懸命にしているティオスは、先の会話で考えていた他国からの援軍・・・だが現れたのはそれを大きく上回る最強の難敵。
再び片腕を失ったことにより彼の力は下がってしまう。厳しい戦いを強いられると思っていたティオスに対し、天海は笑いながら立ち上がった。

「こいつくらいの敵じゃなければ、戦いは面白くない」

今までよりもよりいっそう集中力を高めていく天海。彼の瞳に映る少年もまた、ゆっくりと立ち上がろうとする。

「今度は俺がみんなを守らなくちゃいけないね」
「ティオス。またこいつを仕留めてやるから待っていろ」

再び激突しようとした両軍の最強戦力。ボロボロのフィオーレとアルバレスに流れを呼び込むためにこの戦いに勝つしかない。そう思っていた。だが・・・

ガクンッ

「「「「「!?」」」」」

両者が激突することはなかった。

「??足が・・・」

立ち上がろうとしたレオンの膝が地面へと崩れてしまう。彼は何度も立ち上がろうとするが、どうやっても立ち上がることができない。

「まさか・・・レオン・・・」
「うん・・・ごめん・・・」

まさかの事態に額から汗が止まらないシリル。他の魔導士たちも同様の反応を見せる中、レオンはゆっくりと彼らの方を向いてみせる。

「足・・・動かないわ」

"神の領域"の過剰使用により全身の筋肉に大きな負担をかけてしまったレオン。限界を迎えていた彼の肉体は蘇った今も完全に回復していなかったのだ。
魔導士たちに降り注いだ希望の光・・・その光が瞬く間に途絶えたことに、動揺が走った。




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