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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
判断
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「なんだ?」
「どうしたんだ?あいつ」

胸を抑えたまま立ち上がることができないティオス。これはさすがにおかしいとオーガストがいなくなり、敵の攻撃に備えていた魔導士たちもざわついてきていた。

(チャンスなのか?それとも罠なのか?)

彼と一番の戦いをしていたと言ってもいい少年は、彼の行動がどちらなのか見極められないでいた。本当に今の状態ならば攻めるべきだが、万一策略ならやられかねない。決められない判断。一つのミスもこの強敵たちの前では許されない。

「なるほど、そういうことか」

シリルたちが動けずにいる中、真っ先に動いたのは膝をつく青年を抱えていた人物だった。

「ティオス、歯を食いしばれ」
「え?」

天海の言葉の意味を理解できずに彼を見上げるティオス。その目に映るのは、手刀を振り上げている青年の姿だった。

ザシュッ

「「「「「!?」」」」」

そのまま振り下ろされた天海の右腕は、あろうことかティオスの右腕を切り落とした。その異様な状況に、全員が思わず目を見開いた。

思わぬ激痛に襲われたティオスは気を失いそうになるのを懸命に堪える。そして彼の体から分離した右腕は地面に落ちると、見覚えのある金髪の少年へと変化した。

「「「レオン!?」」」

ティオスに取り込まれたはずのレオン。そんな彼が取り込まれる前の姿のまま現れたのだ。彼と関係の深かったシリル、シェリア、ウェンディがそれに真っ先に反応し、駆け寄っていく。

「ゴホゴホッ・・・なんだっていうんだ・・・全く・・・」

突然地面に叩き付けられた格好のレオンは咳き込みながら少しずつ体を起こしていく。それを見た途端、天空の神の走る速度が急激に早くなった。

「レオン!!」
「??」

名前を呼ばれたことによりそちらを向いた氷の神の目に映るのは、涙を浮かべながら自身に飛び付いてくる幼馴染み。

「え!?シェリア!?」

驚いたタイミングで自分の胸の中へと飛び込んできた彼女を受け止める。何がなんだかわからずにいると、その後ろからよく知った顔の友人たちが見え、ますます混乱の色を深めていく。

「なんで?シェリアたちも死んだってこと?」

自分は確かに死んだはず・・・それなのに彼女たちが目の前にいるということはと絶望に似た感情を抱いていると、後ろから聞こえてきた声で事態を把握した。

「なるほど、ヨザイネはこいつを生き返らせるために動き回っていたのか」

そちらを振り向くとそこには刺し違えたはずの天海と、血まみれながら異様な魔力の大きさを誇る彼に似た青年がいた。

「天海・・・!?」

少しずつ事態が把握できてきた。この戦いで死んだものも生きていたものも全員がこの
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