第二幕その三
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「本当に」
「全く以てそうだね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「科学ですね」
「そう、科学が主体でね」
「造られたものですね」
クッキーも自分のスマートフォンを出しています、そのうえで言うのでした。
「オズの国では魔法も入っていますけれど」
「だから充電も必要ないし電波が通じない場所もないよ」
「魔法の力で」
「そうなっているよ」
「オズの国のスマートフォンは」
「そうなっているよ、ただ科学が主体でね」
こちらの力でというのです。
「出来たものだよ」
「そうですね」
「科学も魔法と変わらんのう」
ここでリンキティンク王がまた言いました。
「最早」
「そうですね、本当に」
「科学と魔法の区別がつかんわ」
リンキティンク王はクッキーにお話しました。
「最早」
「全く以て」
「スマートフォンもそうでな」
「最近のものはですね」
「全てじゃ、実はわしは最近バイクにも乗っておるが」
「オートバイもですか」
「それもサイドカーじゃ」
こちらのバイクに乗っているというのです。
「わしか王子が操縦してな」
「その横の席に、ですね」
「もう一方が乗っておる」
「特別なサイドカーでして」
王子はクッキーにそのサイドカーの具体的なお話をしました。
「変形も出来ます」
「そちらもですか」
「はい、ガウォーク形態の」
「二足で手もあってですね」
「操縦席もある」
完全な人型でないそうした形態だというのです。
「あの形態にもなれます」
「それは凄いですね」
「変わったサイドカーが欲しくてのう」
リンキティンク王もそのサイドカーについて具体的にお話します。
「それでじゃ」
「そうしたサイドカーにですか」
「してもらってな」
そしてというのです。
「操縦して楽しんでおる」
「そうなんですね」
「いや、サイドカーもよいぞ」
リンキティンク王は笑ってこうも言いました。
「乗っていて実に楽しい」
「そうですか、私はオートバイは乗れないですが」
「なら乗れる様になるか」
「そこまでは、ですが面白いサイドカーですね」
「魔法の力で無限に動けるしのう」
「そのこともいいことですね」
「うむ、しかし科学と魔法はな」
この二つの全く違うと言われている力についてリンキティンク王は山を登りながらあらためて思いました。
「もうどっちがどっちかな」
「わかりませんか」
「こうして地図も出せるしのう」
こうも言ってでした、そのうえで。
四人で山の頂上を目指して先に進みますが。
ふと一行の前にある生きものが出てきました、ゴリラに似ていますがもっと人間に近い歩き方です。
その生きものを見てクッキーは言いました。
「ビッグフットですね」
「そうだね、あの
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