第二幕その二
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「流石に数も減ってきておるしのう」
「だからですか」
「今はCDでな」
「動画ですね」
「ネットの方もな」
「その前は録音もしてなかったですね」
王子は王様と最初に出会った、ご自身が人の姿でなかった頃のお話をしまsた。
「そうでしたね」
「ほっほっほ、そうであったのう」
「今とは違って」
「そして録音してもな」
それをしてもというのです。
「こんなに楽でなくな」
「もっと大変でしたね」
「録音場で時間をかけてな」
「設備も整えて」
「そうしておったわ」
「しかも音が」
録音したそれもというのです。
「悪かったですね」
「今から見るとのう」
「全く以てそうでしたね」
「それが今ではじゃ」
「スマートフォンで簡単に出来ますね」
「動画の編集も出来る」
このことも出来る様になったというのです。
「いい世の中になったわ」
「全く以てそうですね」
「うむ、ただな」
「ただ?」
「このスマートフォンというものは科学であるな」
リンキティンク王は山を登りつつスマートフォンを手にしています、今は画面に山の地図を出してそれを見ながら進んでいるのです。
「そうであるな」
「はい、それから生まれたもので」
「オズの国のものは魔法も入っておるな」
「そうですが」
「百年前だともうそれこそじゃ」
「魔法ばかりのものとですか」
「そうとしか思えん」
そこまでのものだというのです。
「科学というよりかはな」
「確かに。こんなものはもう」
カエルマンも自分のスマートフォンを手にして言います。
「百年前だと」
「魔法であるな」
「電話ですら」
これもというのです。
「画期的でしたからね」
「そうであるな」
「電話がオズの国にも入って」
そしてというのです。
「あの時は私も驚きました」
「そうですよね、村にも電話が入って」
クッキーもその時のことを思い出しています。
「驚きましたね」
「そして嬉しかったね」
「本当に」
「ラジオが入ってもテレビが入っても」
「驚いて」
「そして嬉しかったよ」
「ゲームもそうでした」
クッキーはこちらの楽しみのお話もしました。
「コンピューターゲームも」
「うん、あれは私も大好きだけれど」
「あれをした時も」
本当にというのです。
「驚いて嬉しかったです」
「今も色々なゲームをしているね」
「そうですよね」
「そしてこのスマートフォンは」
「これまでお話した全部が出来ますから」
「本当に魔法だけで造ったってね」
「百年前だと思えます」
こうカエルマンに言うのでした。
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