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ドリトル先生の野球
第二幕その六

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「古田敦也さんかな」
「あの人ですか」
「あの人みたいなキャッチャーがいたら」
「打ってちゃんとリードしてくれる」
「守備も肩もいいね」
「それで相手チームの分析も凄い」
「そうした人がいてくれたら」
 それならというのです。
「阪神は凄く強くなるよ」
「無敵でしょうか」
「まさに無敵だよ、一人凄いバッターが入って」
 それにというのです。
「そこにだよ」
「名キャッチャーもいたら」
「こんなにいいことはないよ」
「そういえばね」 
 王子もここで言いました。
「阪神が優勝した時は」
「その時はだね」
「いいキャッチャーがいてくれてるね」
「大抵そうだね」
「日本一の時は木戸さんがいて」
「二〇〇三年と二〇〇五年の時は矢野さんだったね」
「その人達がいてくれて」
 それでというのです。
「いい活躍をしてくれたね」
「そう、強いチームはね」
「いいキャッチャーがいることが多いね」
「そうだよね」
「さっき話した黄金時代の時の西武は」
 このチームはといいますと。
「伊東さんがいたね」
「西武やロッテで監督だった」
「あの人がいたからね」
 だからだというのです。
「強かったんだよ」
「強力な投手陣や打線、守備陣に加えて」
「その投手陣の凄いボールを受けて」
 そしてというのです。
「リードして守備のね」
「要だね」
「そうだったからね」 
 こう王子にお話します。
「そしてね」
「西武の強さの一端だったんだね」
「そうだったからね」
 それ故にというのです。
「優秀なキャッチャーはね」
「強いチームには欠かせないんだね」
「どうしてもね」
「一人でもなんだ」
「まあ二人いたらね」
 その時はといいますと。
「万全だけれどね」
「いいキャッチャーが」
「まあそんなチームは殆どなかったけれど」
「殆どといいますと」
 トミーは先生のその言葉に気付いて言いました。
「ひょっとして」
「あるにはあったよ」
「そうなんですね」
「七十年代後半から八十年代前半の近鉄だね」
「あのチームですか」
「あの時の近鉄にはね」
「いいキャッチャーの人が二人いたんですね」
「そう、梨田さんと有田さんだよ」
 この人達がいたというのです。
「二人共タイプは違うけれどね」
「いいキャッチャーで」
「それで近鉄を支えたんだ」
「そういえばその時の近鉄も」
「優勝しているね」
「そうでしたね」
「今の阪神もいいキャッチャーの人がいるけれど」 
 先生はまたこのチームのお話をしました。
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