第二章
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「何で怖がるのよ」
「背が高くてリーゼントなだけでしょ」
「今は長ランじゃないし」
「別にね」
「怖くないのに」
「怖がるなら」
どうせそれならとだ、静香はこうも言った。
「海上自衛隊の少年自衛官あがりの曹長さん怖がりなさいよ」
「もう少年自衛官の制度ないそうね」
「それでも中学出てすぐに徹底的に鍛えられていて」
「滅茶苦茶怖いらしいわね」
「もうこの世で一番レベルで」
「そうした人を怖がるべきで」
実際に怖いからだというのだ。
「高木君は怖がったら駄目よ」
「そうよね」
「絶対にね」
「人は外見で判断しない」
「それが大事よ」
「しかも高木君真面目で親切だし」
彼のことをさらに話した。
「怖がることないわよ」
「そうそう」
「別にカミソリみたいな目したスナイパーでもないし」
「人が後ろに立つと殴る訳でもないし」
「これといってね」
「怖がることなんて何もないのよ」
静香は高木を見て怖がる他校の生徒達を見て友人達に話していた、とにかくそうしたことをする必要はないとだ。
実際高木は真面目にボランティアの清掃活動を真面目にしてその中でだった。
「ニャア〜〜〜・・・・・・」
「おや、この娘」
ここでだ、高木は。
公園の中で一匹の灰色の毛の子猫を見た、そしてだった。
その目に目ヤニが多いのでこう言った。
「この子目ヤニ多いな」
「病気みたいね」
「掃除終わったら学校の動物園に連れて行こうか」
たまたま隣にいた静香に話した。
「あそこの獣医さんにな」
「うちの学校敷地の中に動物園あるしね」
これも八条学園の特徴だ、他には植物園や水族館、博物館に美術館そして鉄道博物館まであるのだ。
「あそこは獣医さんおられるから」
「診てもらった方がいいな」
「そうね」
「それでうちで引き取るか」
高木は極めて冷静に述べた。
「姉ちゃん猫好きだしな」
「高木君が引き取るの」
「そうするな」
「そうなのね」
「このまま放っておけないしな」
高木はこうも言った。
「じゃあな」
「獣医さんに診てもらって」
「うちで飼うな」
高木は何でもない風に言った、だが。
他校の面々は猫を保護した高木を見て驚いて言った。
「えっ、あのヤンキー猫助けてるぞ」
「嘘だろ」
「実は優しい!?」
「優しい不良!?」
「ひょっとして」
「だから不良じゃないし」
静香は驚く彼等を見てまた言った。
「別にね」
「そうそう、応援団でね」
「応援団は不良と違うし」
「長ランにボンタンだけれど」
そのボンタンはツータックである。
「それにリーゼントでも」
「これといってね」
「喧嘩もしないし授業は真面目に出るし」
「成績も普通だしね」
「勿論悪
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