第93話
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してオリヴァルト皇子は懐かしそうな表情で当時の出来事を思い浮かべながら答えた。
「………そうか。だったら、俺達は全力で相手をするだけだ。―――俺達もそろそろ行くが、アルフィンは皇太子殿下や皇子殿下に伝える事とかはないのか?」
不屈の闘志を見せるZ組を見回したリィンは静かな笑みを浮かべた後アルフィンに訊ね
「……でしたら、お二人に一つだけ伝えておきますわ。――――――お兄様、セドリック。この戦争によってエレボニアはどんな”結末”を迎える事になるかはわかりませんが……お二人ともどうかご無事で。そしてどのような”結末”を迎えたとしてもお二人が”幸福”に満ちた人生を送る事を心より祈っておりますわ。」
「アルフィン…………」
「フッ、愚問だよ、アルフィン。まあ、皇族の地位を剥奪されたら剥奪されたで私は”愛の伝道師”にして”漂泊の詩人”の”オリビエ・レンハイム”として世界に愛と平和を説く気ままな詩人生活を送らせてもらうから、少なくても私に関しては心配無用さ♪セドリックはそうだね……ヴァイスかリウイ陛下、もしくはクローディア王太女に土下座をしてでもセドリックの”今後”について頼みこめば、三人の事だから悪いようにはしないと確信しているから大丈夫さ♪」
アルフィンの自分達に向けた言葉を聞いたセドリックは静かな表情でアルフィンを見つめ、オリヴァルト皇子は髪をかきあげて答えた後リュートを取り出して軽くリュートを鳴らして親しみのある笑顔を浮かべ、オリヴァルト皇子のリュートを取り出した行動とその後の発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「このスチャラカ皇子は……」
「あんたの場合、本当にやりかねそうだから洒落になっていないわよ……」
「アハハ、大丈夫ですよ。オリヴァルト殿下が本当にそんなことをしようとすれば、間違いなくミュラーさんが止めてくれるでしょうし。」
「アネラス君の言う通りだな。万が一そのような事をすれば、首根っこを捕まえてでも引きずって皇太子殿下がお世話になる人物の前に連れて行った後その人物に皇太子殿下のお世話の”代償”としてそいつを一生馬車馬のようにこき使ってくれと頼みこむつもりだ。」
我に返ったアガットはジト目でオリヴァルト皇子を睨み、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、苦笑しながら答えたアネラスの言葉にミュラーは顔に青筋を立ててオリヴァルト皇子を睨みながら答えた。
「ミュラー君、ヒドイ!……ハッ!それもまた君の愛なのかい!?」
ミュラーの話を聞いたオリヴァルト皇子は叫んだ後酔いしれた表情でミュラーを見つめたが
「……今この場でエレボニア国民を代表して、袋叩きにした上で、お望み通りリウイ陛下達の前に連れて行ってやろうか?」
「ゴメンなさい
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