第93話
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出て行った。
「――――――これでみんなもわかっただろう。俺が今こうしてメンフィル帝国軍の一員としてエレボニア帝国と戦う事が、俺ができるエレボニアを救う唯一の方法である事が。だから、俺達の事は諦めてくれ。」
「シュバルツァー…………」
「リィン…………」
リウイ達が退出した後静かな表情で答えたリィンの話を聞いたデュバリィが複雑そうな表情をしている中、アリサは辛そうな表情でリィンを見つめた。
「ハッ、確かにその方がお互いの為だな――――――とでも言うと本気で思っていたのかよ?」
「ク、クロウ……?」
リィンの言葉に対して疲れた表情で答えかけた後すぐに表情を引き締めたクロウの様子を見たマキアスは不思議そうな表情を浮かべた。
「リィン、お前が一番良く知っているはずだぜ。――――――Z組はとんでもなく諦めの悪い奴等ばかりが集まった学級である事を。」
「フフ、そうだな。」
「フッ、最初にZ組から抜けようとしていたクロウに言われるとは皮肉なものだな。」
「我らはどのような厳しい状況であろうとも、決して諦めなかった。それはこの戦争も同じだ。」
「ん。例えどんな絶望的な状況になろうとも、わたし達は必ず自分達のできる事を成し遂げてきたんだから、そっちの思い通りにはならないよ。」
クロウのリィンへの宣言を聞いたガイウスとユーシスは静かな笑みを浮かべ、ラウラとフィーは真剣な表情で答えた。
「みんな…………」
「君ならばこの展開も読めていたんじゃないかい、ミュゼ君。」
「……………ふふっ、それについてはこの場の空気を読んでコメントを控えさせて頂きますわ。」
「ハッ、その言葉で既に答えを言っているようなものじゃねぇか。」
一方その様子を見守っていたトワは微笑み、アンゼリカに話を振られて静かな笑みを浮かべて答えたミュゼの話を聞いたアッシュは鼻を鳴らしてミュゼに指摘した。
「へっ、よくもまあここまで根性のある連中ばかりが集まったもんだな。」
「フフッ、それどころかどことなく当時のエステルちゃん達を思い浮かべさせるような光景じゃありませんか?」
「確かに言われてみればそうね………もしかして、Z組の結成はエステル達に影響されてかしら?」
「ハハッ、さすがシェラ君だね…………まあ、”Z組”の結成はエステル君達じゃなく、リベールと出会った人々にも影響されいるから敢えて言うならば遊撃士協会とリベールのお陰と言うべきだろうね。」
感心した様子でアリサ達を見守って呟いたアガットの言葉に続くように答えたアネラスの話を聞いたシェラザードは苦笑しながら自身の推測をオリヴァルト皇子に確認し、シェラザードの確認に対
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