第93話
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する算段と言った所か。」
「そしてノルティアの場合はよりにもよってルーレがメンフィル帝国領であるユミルと隣接しているからね………ユミルから直接ルーレを侵攻してルーレに攻め入ってルーレを落とせば、ノルティアの完全掌握も時間の問題の上エレボニアの屋台骨であるザクセン鉄鉱山、そしてエレボニアの兵器の開発、生産を一手に引き受けているラインフォルトグループの各工場を制圧する事で、正規軍に戦力、物資面共に致命的なダメージを与える事になるだろうね。」
「……………」
ミュラーとラウラは複雑そうな表情で、クロウは目を細め、アンゼリカはリィンに視線を向けた後重々しい様子を纏ってそれぞれ推測し、アンゼリカに視線を向けられたリィンは目を伏せて黙り込んでいた。
「で、連合が占領した各州で”空の女神”達がどんどん霊脈を遮断していけば、”最後に残る”のはどこか、みんなにはもうわかるわよね♪」
「ま、まさか………!」
「エレボニアの中心に位置する帝都……そこで霊脈が遮断された事で行き場を失った”黄昏の呪い”の”大元”を叩くという事か。」
「という事は連合は帝都を決戦の地にするつもりなのね……ッ!」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの話を聞いてすぐに察しがついたエリオットは表情を青褪めさせ、ローゼリアは真剣な表情で推測し、サラは厳しい表情でリウイ達を睨んだ。
「――――――先程の質問に対する答えはこれが”全て”だ。お前達もそれぞれの起動者、騎神を”呪い”から守りたければ、この戦争を止めるという”無謀”な事はせず”空の女神”達を探し出して”加護”を与えてもらうことだな。”空の女神”達もその件に関しては無条件で協力するだろう。」
そして自身の伝えるべき事をアリサ達に伝えたリウイは部屋から退出し
「私達も失礼させて頂きます。皆さんは未だに連合にとっては”敵勢力”とは認定されていませんから、もし介入してきても無力化の為の迎撃はしますが”拘束”や”抹殺”をするつもりは一切ありませんので、その点に関しては安心してください。」
「クスクス、ちなみに連合がそのような判断をすることに決めた理由はヴァイスラント新生軍への”義理”、そして戦後に同盟関係であるリベールとの関係を悪くしない為よ。だから、自分達の”今後”を躊躇わずに介入してきてね♪ま、その度に”身の程”を思い知らせてあげるけど♪」
「皇女殿下は私とクルトが命に代えてもお守りしますので、どうか殿下達はご自身の信念を全力で貫き通してください。」
「セドリックの事……どうかよろしくお願いします、兄上。そして”紅き翼”の皆さん。」
リウイに続くようにプリネ、レン、オリエ、クルトもアリサ達にそれぞれ自身の伝えるべきことを伝えた後部屋から
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