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仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第2話『新たなる絶望』
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「オッケー!さあ、メインディッシュだ!」
“キックストライク!”
「行くよ、バルディッシュ。雷光一閃!プラズマザンバー!」
フェイトのプラズマザンバーが使い魔を殲滅し、無防備となった星占いの魔女にビーストの必殺キック、ストライクビーストが放たれ、弱った所にウィザードのドラゴフレイムが放たれ、星占いの魔女は撃破され、星占いの魔女はその核であるグリーフシードを残して撃破されると、主が消えたことで結界は消滅する。
「さてキマイラ、いつもの食事だ!」
仁藤はグリーフシードを拾い上げ、グリーフシードをビーストドライバーに近づけると、ビーストドライバーに封印されているファントム、ビーストキマイラはその中の魔力を捕食する。
「あの、それは危険なものですので…」
フェイトは仁藤に注意しようとするが、
「ああいい!皆まで言うな!言いたいことは解る。けど、このグリーフシードってやつに残っている魔力は俺が飼っているキマイラの食料としてすごく役立つんだ。だから、こいつは渡せない。たとえ次元保護国のお偉いさんでもな。」
仁藤はフェイトの素性を知りながらもそれを拒絶する。ビーストのシステムはウィザードの基礎となるアーキタイプであり、ファントムと契約することで契約者にビーストキマイラの魔法と力を与えるが、代償としてビーストキマイラに魔力を与え続けなければその命が尽きてしまう諸刃の剣と言えるシステムである。
「あの、私のことを知っているのですか?」
「おい仁藤、次元保護国ってなんだ?」
仁藤はフェイトと晴人から質問を受ける。
「待て待て、まずは晴人の方から答えるが、次元保護国ってやつは確か数年前に出来た複数の世界の統合国家だって記憶している。俺もその頃はまだキマイラと出会う前で、なんかのニュースでちょろっと聞いて、その時にあんたが優秀な警官だって聞いた。今回も、この世界からファントムが消えて、代わりにこの魔女とかいうのが出てきたことで捜査しているんだろ?」
仁藤は二人の質問を上手く纏めて答える。
「はい。それで、状況を詳しく知りたいのですが。」
「俺は今から7年半くらい前にオーガっていうファントムを倒して、これまで世界各地に散らばったファントムを倒して回っていた。それが一週間くらい前に、凛子ちゃんから連絡があった。なんでも、突然人が行方不明になる事件が多発しているって。俺と仁藤は急いで帰国し、公安0課と連携を取り、何とかその発生源を発見し、そこで初めて魔女と出会った。」
晴人は説明しながら回想する。
「なんだあれ?今までに見たこともないファントムだな。」
晴人が驚いていると、
“晴人よ、奴は我らファントムとは異なる者。むしろお前達魔法使いに近い。どのようなことを行うか我にも検討がつかない。”
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