第一幕その三
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「可愛いものだよ」
「そこまで酷いんだね」
「日本のマスコミは」
「サンが可愛いとか」
「物凄いね」
「特定の球団のオーナーをね」
先生はこれ以上はないまでに曇ったお顔でお話しました。
「さっきお話した北朝鮮みたいに崇めてたりするから」
「ああ、あそこみたいにっていうと」
「個人崇拝だね」
「そんなことしてるの」
「そうだよ、もう絶対者みたいにね」
そのオーナーの人をというのです。
「崇めてその人と対する人はね」
「貶めるのね」
「相手の人は」
「そうするんだ」
「だからね」
それでというのです。
「僕は日本のマスコミは選ぶよ」
「ちゃんと読まないと」
「本当に騙されるから」
「注意しないといけないのね」
「どうしても」
「それでね」
さらに言う先生でした。
「このデイリーはいいと思うよ」
「何ていうかね」
チーチーが言ってきました。
「面白いよね」
「阪神を褒めていてね」
こう言ったのはダブダブでした。
「その愛情に満ちているから」
「かといって他のチームも人も貶めないし」
トートーもこう言います。
「いいよね」
「本当に阪神が大好きで」
ガブガブもこのことを知っています。
「その愛情から書いているからね」
「先生も愛読してるね」
「それも毎日ね」
オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「そして楽しんでるね」
「心から」
「確かに」
ジップも言うことでした。
「読んでいて面白いんだよね、その新聞は」
「日本は一流紙でも嘘書くけれど」
ホワイティも先生の話から言います。
「デイリーは嘘は書かないからね」
「特に阪神のことは褒めていて」
「嘘じゃないから」
チープサイドの家族は先生の手元で実際に記事を読んでいます。
「悪いことは書かなくて」
「いいことばかり書いているから」
「こうした記事はいいわね」
ポリネシアが見てもです。
「何度読んでもね」
「逆にね」
最後に老馬が言います。
「他の新聞がどれだけ酷いかだね」
「ある新聞はセリーグというかある球団のプロパガンダでね」
そんな風になっていてというのです。
「パリーグを無視どころか貶めてるから」
「確かサン何とか?」
「さっきのオーナーさんを持ち上げてるのは夕刊何とかで」
「どっちも酷くて」
「読めたものじゃないんだ」
「朝何とかや毎何とかの一流紙も読めたものじゃないし」
先生は言いました。
「産何とかもスタンスは違っても」
「酷いのね」
「そうなんだね」
「さっきのサン何とかや夕刊何とかはこの新聞社が出してるからね」
その某産何とか新聞を出している新聞社がというのです。
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