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ドリトル先生の野球
第一幕その二
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「テロはやる、国民の人達は餓えていて階級まである」
「とんでもない国じゃない」
「すぐに弾圧とか粛清とかするし」
「強制収容所はあるし」
「まるでこの世の地獄じゃない」
「地上の楽園どころか」
「そうした国なのにね」
 それでもというのです。
「そしてあの国の実態を知っていたのに」
「そんなこと言ってたんだ」
「とんでもない嘘じゃない」
「嘘もそこまでいくと凄いわね」
「そんな嘘あるんだ」
「しかもあの国に行けば幸せに暮らせるとまで言ったんだ」
 その北朝鮮にです。
「そして実際に行って」
「大変なことになったんだね」
「地上の楽園と思って言ったらこの世の地獄だった」
「そんな国に行ってしまって」
「酷いことになったのね」
「文字通りこの世の地獄に入ってしまって」
 そしてというのです。
「誰も生きて帰ってこなかったよ」
「酷いお話だね」
「日本にもそんなお話があるんだ」
「悪魔みたいな行いだね」
「普通の詐欺より酷いわ」
「これは帰国事業と言ったけれど」
 北朝鮮に行くそのことはというのです。
「あの国に国籍のある人や縁者の人達をそう言って送ったけれど」
「それってとんでもないことじゃない」
「犯罪じゃないかしら」
「絶対に許されないことだね」
「何があってもしてはいけないことだよ」
「それを言っていた政治家や知識人の人達がいて」
 そしてというのです。
「マスコミの人達もね」
「言っていたんだ」
「そうだったんだ」
「あの人達も」
「けれどこのことで誰も責任を取っていないどころか」
 先生はさらにお話しました。
「他の人に責任をなすりつけている始末だよ」
「責任取らないとね」
「そんな悪いことしたら」
「それどころか他の人に責任転嫁するとか」
「本当に悪魔よ」
「人間の行いじゃないわ」
「日本のマスコミはそうしたこともしてきたから」
 だからだというのです。
「僕も気をつけているんだ」
「日本のマスコミについては」
「そうしているんだね」
「先生も」
「そうなのね」
「日本はとても素晴らしい国だけれど」
 それでもというのです。
「どの国にも問題があってね」
「日本の問題点はマスコミだね」
「知識人の人達もそうで」
「もうマスコミについては」
「そんな風だから」
「先生もなのね」
「読む新聞は選んでるし」
 それにというのです。
「テレビもね」
「観る番組選んでるんだね」
「そうしてるのね」
「それで今もなのね」
「デイリー読んでるのね」
「日本のマスコミはスポーツ関係もあまりにも酷いからね」
 先生は雲ったお顔でスポーツのお話もしました。
「酷いスポーツ新聞はタブロイドと言ってもね」
「イギリスのより酷いんだ
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