第一幕その七
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この時エメラルドの都では。
ナターシャとカルロス、ジョージに神宝、恵梨香の五人が宮殿を後にしていました。一緒にいるのは都に呼ばれていたアン=アニャコレヤ王女とムシノスケ教授そしてモジャボロです。
アン王女は見送りのオズマとドロシーに笑ってお話しました。
「私も久し振りの旅だし」
「だからなのね」
「貴女も楽しみなのね」
「都に呼ばれて遊んでいたら」
その時にというのです。
「クマセンターへの使者に選ばれるなんてね」
「私が行くつもりだったけれど」
ここでドロシーが少し残念そうにアン王女に答えました。
「これからね」
「ハイランドに行くのよね」
「トトと一緒にそうしないといけなくなったから」
だからだというのです。
「貴女にお願いしたの」
「私も今は国に帰っても何もないし」
それでとです、アンはドロシーに答えました。
「渡りに舟というかね」
「それならって思ってなのね」
「ええ、是非にと思って」
それでというのです。
「このお話受けさせてもらったのよ」
「そうなのね」
「そして私達もだよ」
「暫く旅に出ていなかったからね」
教授とモジャボロも楽しそうに言ってきます。
「それならと思ってだよ」
「同行を申し出たんだ」
「ええ、アン王女にね」
今度はオズマガお話します。
「貴方達もいてくれたらね」
「安心出来る」
「だからだね」
「そうよ、色々とお願いね」
「それで私達は、ですね」
三人と一緒に冒険の旅に出るオズの五人の名誉市民の子供達の中からナターシャが言ってきました。
「オズの国に来ていたから」
「そうよ、いいタイミングだから」
それでとです、オズマはナターシャにも笑顔で答えてお話しました。
「貴女達にも声をかけたのよ」
「そうですね」
「今回の旅も楽しんできてね」
「そうさせてもらいます」
「クマセンターに行くの楽しみです」
カルロスがそのオズマに笑顔で言いました。
「本当に」
「ラベンダーグマさんにもお会いして」
ジョージは彼と会うことを楽しみにしています。
「久し振りにお話もしたいですしね」
「クマセンターに行くまでの道中も楽しみですし」
神宝はそちらのことも考えています。
「今からうきうきとしています」
「じゃあ今から出発ですね」
恵梨香もにこにことしています。
「楽しい旅のはじまりですね」
「そうよ、楽しんできてね」
オズマは五人の子供達にも優しい笑顔を向けました、そしてです。
笑顔のまま一時の別れを告げ合って手も振り合って別れてでした、ナターシャ達は冒険の旅に入りました。
冒険がはじまってです、アン王女はすぐにこんなことを言いました。
「林檎が食べたいわね」
「いいですね、じゃあお昼は」
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