暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第41話:狩られる者達
[3/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
『急げよ。間に合わなくなるからな』
言いたい事だけを告げて一方的に通信を切るウィズ。通信が切れた証拠に魔法陣が消えると、ホワイトガルーダが颯人の指からウィザードリングを抜き取りそのまま通気ダクトに入って何処かへ行ってしまった。
あんな所から出入りしていたのかと呆れながら、颯人は帽子を被り直し奏に声を掛けた。
「ウィズが何やらお呼びだ。何でも人手があった方が良いって言うから、奏悪いけどついて来てくれね?」
「それは……アタシは構わないけど……」
奏は言い淀んでチラリと弦十郎を見た。奏としては颯人についていく事は吝かではないが、この一件は明らかに二課の装者としての活動に反している。勝手な行動は許されない。
そんな思いを込めて弦十郎を見ると、彼は快く同行を許可してくれた。
「こっちは翼と響君が居れば何とかなるだろう。俺としても、ウィズが何を思って颯人君を呼んだのか気になるしな」
「そんじゃ、お言葉に甘えて。行こうぜ奏」
「オッケー。そういう訳だから翼、後は頼むわ」
「分かった、任せて」
翼に留守の間の事を託して、颯人の元へ向かう奏。彼女が近くに来たのを見て、颯人は右手にテレポート・ウィザードリングを嵌めてハンドオーサーに翳した。
〈テレポート、プリーズ〉
魔法で転移しウィズに指定された場所に向かう颯人と奏の2人。
一瞬で場所を移動したのは、二課本部から遠く離れた何処かの林の中。
そこで2人は…………離れた所に居る複数のメイジと、今正に透に剣を振り下ろそうとしているクリスの姿を見た。
***
颯人と奏が転移する十数分ほど前――――
「くそっ!? 相変わらずしつこいな、あいつらッ!?」
透とクリスの2人は、今日も今日とて追手のメイジから逃げ続けていた。先日少しは腰を落ち着けることが出来るだろう空き家を見つけることが出来たのだが、早くもメイジ達に居場所を特定され襲撃を受け再び逃げる事になってしまったのだ。
禄に休息をとる暇も無く逃げ出す羽目になった事に透の乗るライドスクレイパーの後ろで悪態を吐くクリスだが、その手は正確に背後から追跡してくる琥珀メイジに狙いを定めアームドギアの引き金を引いた。
放たれた光の矢が琥珀メイジを撃ち抜き、コントロールを失ったメイジは背後を飛ぶ琥珀メイジにぶつかり落下していく。
一気に琥珀メイジを2人落としたクリスだが、喜んではいられない。追手はまだまだ居るのだ。しかも今回はかなり本気で2人を追い詰めるつもりなのか、いつもに比べて明らかに数が多い。ノイズが居ないのが幸いと言えば幸いだったが、代わりにメイジの数が多いので結果的に窮地に陥っていた。
このままではマズい。そう考えた透は一か八か
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ