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おっちょこちょいのかよちゃん
60 再びのあの世へ
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そして彼らの親分の次郎長も大きく動揺した。
「ですが、日本人の組織ながらも、日本は戦争放棄をしておりまして、その組織は今はパレスチナに活動拠点を置きましてテロ行為を行っています。彼らの目的は彼らの祖国・日本を再び戦争への道に向かわせます事です」
(そんな・・・。その日本赤軍とやら、我が国を破滅に導くつもりか!!)
 石松はその組織への憤りが一気に胸にこみあがって来た。
「その世界の人間はその日本を戦場とし始めています。私達もこの世界にある武器を対抗者達に支給しなければその日本を崩壊します」
「それで日本の神社という所の日本の神と協力して向こうの世界と繋げる道を作ってもらい、幾人はそちらに常駐してそこの人間と共闘してもらう。我々も最大限の協力をする」
「向こうの世界と・・・」
 石松は是非とも生前の世界へと戻ってみたいという気持ちがあった。だが、本来の目的は向こうの人間達にこの世界の戦いの道具を渡して協力・共闘してもらう事である。興味本位での訪問など許されざる事であろう。
(できれば某が行きたいのであるが・・・。そして今のあの駿河の地をもう一度見たく、守りたい・・・!!)
「石松」
 石松は親分に呼ばれる。
「お主、行ってみてはどうか?」
「え、宜しいのですか!?」
「勿論だ。お主はあの世で生きていた時、騙し討ちに遭って駿河の地に戻れなかったからな。戻ってみてあの地にいるのを楽しみながらそこの人間と共闘してみるのは如何であろうか?」
「は、はい、某も同じ事を考えておりました!是非とも行かせて下さい!そして、必ずや駿河を、いえ、日本を守ってみせます!!」
 次郎長の情で石松の望みは叶った。そして、次郎長と石松はフローレンスとイマヌエルに名乗り出た。
「フローレンス、イマヌエル。某もその世に行っておきたい。我が国を守りたいのだ。そして平和であり続けたい・・・」
「石松・・・」
 次郎長も前に出る。
「拙者も石松は大変信頼している。石松は生きて駿河の地に戻る事はできなかったのだから、その心残りもある。どうか彼の願いだった駿河への帰還も兼ねて派遣できないだろうか」
「そうだね、任侠に溢れた石松ならきっと大丈夫だろうね。それにフローレンスによって刀も強化されているし、いってやってもいいだろう」
「そうですね。それでは貴方がいました駿河、今ではその地帯は静岡や清水と呼ばれています所へ派遣致しましょう」
「ありがとう」
「向こうにあります神社の主と相談をしてきます。答えが出ますまで少々お待ちください」
 フローレンスは去った。
「大丈夫だ。フローレンスが戻ってきたらこっちから呼ぶよ。もう帰って大丈夫だ」
「ありがとう。恩に着る・・・!!」
 石松は感動の涙を流した。

 そして石松の所にフローレンスが現れた。
「石
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