第92話
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”至宝”と一体化した状態で更にパワーアップした”教授”、”影の国”では七耀教会の”聖典”に載っているような大悪魔とも対峙したお陰で、大抵の”畏怖”を感じさせるような相手にも平気に接する事ができるようになったからね。だからギュランドロス皇帝に一度会った事でできた”耐性”は間違いなくセドリックにとっての”糧”になってるさ、はっはっはっ。」
「兄上……」
「もう、お兄様ったら……」
「ふっ、珍しくまともな事を言ったな。」
オリヴァルト皇子の答えにセドリックが目を丸くしている中その場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力し、アルフィンとミュラーは苦笑していた。
「ハア……下らん。俺達もとっととレヴォリューションに戻ってこの里から発つぞ。」
「はい。」
「は〜い。」
「御意。」
「わかりましたわ。」
「仰せのままに。」
その時呆れた表情で溜息を吐いたリウイがリィン達を見回して指示し、リウイの指示に対してそれぞれ部隊を率いる立場であるプリネ、レン、リィン、デュバリィに加えてヴァイスハイ新生軍の総主宰であるミュゼはそれぞれ返事をした。
「あ……」
「ま、待って、リィン!ユミルに捨てられる前の話はまだしていないわよ……!」
それを見たトワは呆けた声を出し、アリサはリィンを呼び止めようとしたが
「――――――必要ない。その件に関しては既に俺の事について”ある程度の事情を知っていた”サンドロット卿から聞かされている。」
「リアンヌがじゃと!?」
「サンドロット卿が一体何故リィンの事を……」
リィンが説明の不要を告げた後驚愕の事実を告げ、リィンが口にした事実にアリサ達がそれぞれ血相を変えて驚いている中ローゼリアは驚きの声を上げ、ラウラは戸惑いの表情で呟いた。
「――――――マスターがまだ”シルフィア”という人物ではなく、”リアンヌ・サンドロットそのものだった時”にその場面を遠くからその目に焼き付けてしまったとの事ですわ。――――――”ハーメルの悲劇”の主犯格の一人であるリベールとの戦争を望んでいてオズボーン宰相と対立していた正規軍の将官によって雇われた猟兵達の襲撃によって妻は殺され、息子――――――幼い頃のシュバルツァーも瀕死の状況に陥った所に駆けつけた鉄血宰相の様子を。」
「何ですって!?」
「リ、リィン君達を襲った猟兵達を雇った人が”ハーメル”の主犯格の一人でもあるって事は……!」
「そいつも”百日戦役”を引き起こした”元凶”だったって事かよ……!」
「やはり”ハーメル”とも関係していたようだな……」
「ああ………」
「リィンさん……」
デュバリィの答えにアリサ達がそれぞれ血相を変えている中シェ
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