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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第92話
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を浮かべ、トワ達の言葉を聞いたリウイは真剣な表情で黙ってアリサ達を見つめた。



「よもやあれ程の”怪物”が動乱の時代となった今の時代に台頭するとは、空の女神(エイドス)も酷な運命の悪戯を仕組んだものじゃの……」

「アハハ、その言葉、空の女神(ほんにん)の前では言わない方がいいと思いますよ?」

「そうね……空の女神(ほんにん)は”空の女神の導き”みたいな自分が関わる言葉を聞くとやたらと嫌がっている様子を見せていたものね。」

「ああ……それどころか”空の女神と言う名すら嫌がっている”とんでもない女神だからな、あの”自称ただの新妻”は。」

重々しい様子を纏って呟いたローゼリアの言葉にアネラスは苦笑しながら指摘し、シェラザードとアガットがそれぞれ呆れた表情で答えるとその場にいる多くの者達はエイドスを思い浮かべてアネラス達が言った事が実際にありえる可能性が高い事を知っていた為冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「ハハ……改めて”影の国”から帰還後のヴァイスとリセルさんはとんでもない戦いを潜り抜けた事を思い知らされたね……」

「ああ……あのような凄まじい人物を相手に彼らはどのようにして勝利し、今のような関係へと築き上げる事ができたんだ……?」

疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の言葉にミュラーは重々しい様子を纏って頷いた。

「……………」

「セドリック?どうしたの?」

辛そうな表情で黙り込んでいるセドリックの様子が気になったアルフィンはセドリックに訊ねた。



「うん……この戦争がどんな形で終わるかはまだわからないけど……もし、エレボニアが存続できてアルノール家が皇家を続ける事が許されても、僕がいつかエレボニアを代表してクロスベルと国家間の交渉をする際本当に僕はクロスベルと対等な交渉ができるのかどうかに不安を感じた事に自己嫌悪していたんだ……兄上が参加した”西ゼムリア通商会議”のような各国のVIP達が集まる場でクロスベル――――――ギュランドロス皇帝相手に論争とかをするような機会があるかもしれないし……」

「セドリック………」

「…………」

複雑そうな表情で語ったセドリックの本音を知ったクルトは心配そうな表情でセドリックを見つめ、オリエは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。

「そんなに気を落とす事はないよ、セドリック。――――――むしろ、貴重な経験が得られたと思っているよ。」

「え……それはどういう事ですか?」

オリヴァルト皇子の指摘を聞いたセドリックは目を丸くして訊ねた。



「これは私の経験談なのだが………自分よりも”格上”の存在と相対すれば自然に”度胸”もついてくるのさ。何せ私は結社の”執行者”どころか、リベル=アークでは
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