第92話
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ギュランドロスが去ると緊張が解けたアリサ達はそれぞれ地面に膝をついた。
〜エリンの里・ロゼのアトリエ〜
「ハア……ハア……とんでもない男だったわね……正直、あの紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァーミリオン)が霞んで見えるくらいの威圧を纏っていたわよ……」
「あたしも今までいろんな連中とやりあったけど……あんな”化物”はさすがに初めてよ……」
「しかもギュランドロス皇帝相手に一度勝った事があるヴァイスハイト皇帝も”本気”を出せば、ギュランドロス皇帝と同レベルの闘気をさらけ出す事ができるんだろうね。」
「チッ……特務支援課も含めて何でクロスベルの連中はあんな”化物”が自分達の”王”になる事を受け入れたんだよ……」
「それよりも何故クロスベルにあのような連中が揃いも揃って色々と問題があったクロスベルに手を貸す所か、クロスベルを独立させて強国へと繁栄させようという気概が理解できんな。」
「メサイアさんからある程度ギュランドロス皇帝の情報は聞いてはいましたけど……話に聞いていた以上のとてつもない人物でしたね……」
「うむ……かつてレグラムでオーレリア将軍閣下と正面から向き合った時以上の凄まじい”気”を感じさせられたな……」
「よくガイウスやノルドの人達はあんな化物と普通に付き合えたよな……?」
「ノルドにいる時のギュランドロスさん達はあれ程の凄まじい”風”を纏っていなかったのだが……それを考えるとギュランドロスさん達は自分達を纏う”風”を自身の意思で抑えていたかもしれないな……」
「どっちにしても”化物の仲の化物”には変わりねぇじゃねぇか……あの男と対峙した後の今だと、冗談抜きでギリアスが小さく見えてきたぜ……」
セリーヌは息を切らせて呟き、サラは疲れた表情で、フィーは真剣な表情で呟き、アッシュは舌打ちをしてギュランドロスが去った方向を睨み、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、不安そうな表情で呟いたエマの言葉にラウラは重々しい様子を纏って頷き、疲れた表情で呟いたマキアスの指摘にガイウスは静かな表情で答え、クロウは疲れた表情で溜息を吐いた。
「やれやれ…………オズボーン宰相達を何とかするより、ギュランドロス皇帝をどのように止めるかの方が難しい気がしてきたよ……」
「うん…………それにギュランドロス皇帝だけじゃなくヴァイスハイト皇帝、それにリウイ陛下に納得してもらうことも考えないといけないものね……」
「いずれにしても僕達にとっては厳しい問題だらけですよね……」
「ゼムリア大陸はこれから一体どうなっていくのよ……?」
「…………」
疲れた表情で呟いたアンゼリカの推測に頷いたトワとエリオットは複雑そうな表情を浮かべ、アリサは不安そうな表情
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