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提督はBarにいる。
日本国絶対防衛圏建設計画
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ぐっ……まぁいい。兎に角今回の作戦の目的は基地建設の為の輸送・及び周辺の敵勢力の掃討だ。建設中に襲われちゃあ堪らんからな」

「目標地点は千島列島にある幌筵泊地の1号鎮守府、沖縄本島の離れ小島である瀬底島、長崎の五島列島、小笠原諸島の4ヶ所です」

「ちょっと待って?千島と沖縄、小笠原諸島は解るけれど五島列島にまで作戦が展開される意味が解らないのだけれど」

 そう疑問を呈したのは海外組の最古参にして統括をしているビス子。

「五島列島の所には大規模な給油基地を設営する予定だ。近くにでかい石油コンビナートもあるんでな。だが、設営予定地の海底に海没処分された潜水艦があって、それが邪魔らしくてな……その後片付けやらをしないとならん」

「成る程ね、解ったわ」

「基地の設営が終われば、恐らく次の作戦の指示が来るだろう。あまり戦力は割けんが……」

「darling、安心するネー!私達はdarlingが鍛えた精鋭だヨ?」

「ですね。提督のシゴキに比べればどんな相手でも鎧袖一触です」

「お前はドーンと構えて、私達を労う為の飯でも準備しておいてくれ。な?相棒よ」

「あはっ♪いいねぇ、今回はかなり忙しそうだし……これは作戦完遂後の慰労会は期待して良いかな?」

「うへへへ……ご馳走も酒も山のようでち。目に浮かぶでち」

「こらこらゴーヤ?貴女口からヨダレ垂れてるわよ?」

「正に酒池肉林だね。あれ、これ違う意味だっけ?」

「ま、細かい事は良いんじゃない?楽しければ」

「お前らなぁ……」

 作戦の開始前から終わった後の宴会の話をする奴があるか。それも揃いも揃って。全く……頼もしいやら情けねぇやら。

「ま、兎に角だ。各作戦域へ派遣する艦隊の編成は追って伝える。各位は情報伝達をしっかりとな?」

「連・相・報(レンソウホウ)は仕事の基本ですからね?」

「おい、それを言うなら報連相(ホウレンソウ)だろうが」

 ここで軽く笑いが起きる。

「うっし、今回もウチは色々と業務を押し付けられて大変だろうがいつも通りだ。やれる事をやって、給料分はキッチリ働こう」

 俺の締めの言葉に反応して、全員が立ち上がって敬礼をする。さて、残りの昼飯を平らげて仕事に取り掛かるとしよう。


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