第24話 大邪の大将
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ている父が武士のように潔く育って欲しいという意味合いを籠めて名付けてくれた『士郎』という名前。
勿論、それは彼にとってこれ以上ない誇りなのであった。だが、時に誇りだけでは物事は解決出来ない事もあるのだ。
故に、士郎は恥じずにこの技を使うのであった。
「これで終わりです、『ダークマターエッジ』!!」
言うと士郎はクサナギノツルギの持つ剣に一層黒いオーラを纏わせて宙で振り翳させたのである。
その瞬間に、翼の駆るスクナノヒコは一瞬の内に黒い爆炎に包まれたのであった。
「何!? 『極光の大比翼』を突き抜けて!?」
驚愕しながら機体を爆破されて爆発に飲み込まれる翼。これでスクナノヒコは破棄しなければならなくなった。
こうして勝負の着いた状態で、士郎はその種明かしをするのであった。
「このダークマターエッジはね、このクサナギノツルギの視界に入っている場所なら『どこでも』その闇の炎で焼き切る事が出来るものなんですよ。こんな技使った俺は、やっぱり武士失格なんだろうね?」
だが、そういう士郎の心は落ち込んでいる事はなく、ある種の清々しさすら爽やかな風の如く流れ込んでくるかのようであったのだった。
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