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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第43話 東戯王TAG FORCE10419
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ぶつけた。
 そして巻き起こる激しい火花と破裂音に閃光。
 当然虫の息だったマックスはそれに抗う事も出来ずに、ビルの解体作業の如く盛大に吹き飛んでしまったのだった。
「ぐっ……」
 そして分身が破壊された事で起こる、勇美へのダメージのフィードバック。
 それも漸く収まる。
「ふぅ、この瞬間、何度味わっても慣れないんだよねぇ〜」
 勇美は苦笑いしながらそう呟く。
「……同じ借り物での戦いでも、緋想の剣と違ってあなたの場合は随分リスクがあるのね」
 天子は、本心から気の毒そうに勇美に声を掛けた。
 だが、当の勇美は余り気にしていないかのようにこう言った。
「うん、でもこのマッくんと依姫さんと神様がいたからこそ今の私がいるんですよね。
 だから文句を言ったら罰が当たるってものですよ♪」
 そう言ってのけた勇美はニカッと笑顔を天子に向けて見せた。
「あなた、強いのね」
 基本的に余り他人を褒めない天子であったが、この時ばかりは例外であった。
 人間でありながら、どこか逞しさを持つ勇美に、天子は興味を惹かれていったのだ。
 そして、それを聞いていた依姫も思った。
 ますますこの子は立派になっていると。
 そう感じ、依姫は胸の内が暖まるような心持ちになるのだった。
「う〜ん……」
 だが勇美はここで悩んでいた。
 確かに応援というのは戦いに置いて重要な要素だ。応援してくれるギャラリーが敵よりも少なかったばかりに負けたチームというのも存在する程だ。
 しかし、応援だけで巻き返せない状況というのもあるのだ。それが今の自分だろう。
 なので、勇美は腹を括る事にした。プライドというものには、衣玖を狙った時から捕らわれていないのだから。
「依姫さん、力を貸して下さい!」
 それを聞いた依姫は一瞬狐に摘ままれたような表情になるが、すぐにそれを崩し、
「勇美、よく言ったわ……」
 我が子、依姫にとっては玉兎達を見る時のように優しい雰囲気をかもし出しながら勇美を見据えたのだ。
 そして二人は視線を交わし合ってから、相手側の二人へと向く。
「それでは行きますよ」
 勇美は言うと、マックスの核部を現出させる。
 続いて、神に呼び掛ける。
「天照大神よ、その力を!」
 勇美に呼び掛けられ、太陽を司る神の力が核部に取り込まれて目映く輝く。その様相は、正に空に浮かぶ太陽そのものであった。
 続いて、その疑似太陽を取り囲むように金属片や歯車が集まっていき、砲台の形を形成した。
「名付けて【大和「ソル・カノン」】ですよ」
 それは禍々しいまでの黄金色の砲台であった。見るからに出力が大きそうである。
 だが、これだけで終わらない。次は依姫の番だ。
「『月読』よ、更にその力を見せたまえ!」
 依姫は日本を築き上げた三柱であり
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