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BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
Pastel?Palettes T
#007 わたしたちのライブ前
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大変だ!彩が今雨の降る中でチケット配り続けててさ!傘もささないでただひたすら配ってんだよ!」

しかも雨は増す一方……下手したら、翌日から数日間は風邪っぴき確定路線突入寸前まで来てる!

「確かにそりゃあ大変だ。 風邪っぴき確定なんて話になんないわ。颯樹、悪いけど……」
「『先に行って彩のフォロー』でしょ? 了解だよ。あーちゃんはちーちゃんを頼むね?」
「解ってる。 私達も追いかけるから」
「了解。じゃあ、またあとで」

さーくんはこの豪雨の中、傘もささずにチケット配りをする彩の下に急いで向かう為、レッスン場から退出した。

「ちーちゃん……大丈夫?」

私はちーちゃんに尋ねた。

「ええ。 私は大丈夫よ。 迷惑かけちゃったわね、あーちゃん」
「迷惑だなんて思ってないから気にすんなって。これ以上言うなら私……怒るよ?」
「ごめんなさい。あーちゃん。 でも…これだけは言わせて頂戴」
「なに?」
「ありがとう、あーちゃん」
「どういたしまして。 ちーちゃん。……ああ、もう!どうして無茶するのかなぁ彩は!?」
「彩ちゃんったら……!ダーリンの手を煩わせて……」

そう言ってスタジオを後にした私達は、さーくんの案内を受けて、彩がチケット配りをしている駅前へと向かった。


……そこでは。

「Pastel*PalettesとSublimatumのライブ、見に来て下さーい!お願いしまーす!」

今にも喉が張り裂けんばかりの声で、彩が呼びかけているも……周りの人達は気づく様子すら見えない。

……助太刀するかな。

「Pastel*PalettesとSublimatumのライブ、見に来て下さーい!お願いしまーす!」

今にも喉が張り裂けんばかりの声で、彩が呼びかけているも……周りの人達は気づく様子すら見えない。

……助太刀するかな。
そう思った私達の行動は迅速だった。

「Pastel*PalettesとSublimatumのライブ、見に来て下さーい!お願いしまーす!」
「Pastel*PalettesとSublimatumのライブ、見に来て下さーい!お願いしまーす!」
「Pastel*PalettesとSublimatumのライブ、見に来て下さーい!お願いしまーす!」

彩の足下のカゴに濡れないように保管されているチケットを手に持って、私達もチケット配りを始めた。

「えっ……亜麻音ちゃんに千聖ちゃんに……颯樹君!? どうして此処に!?」
「『 どうして此処に!?』じゃないわよ。 彩。 一言だけでも言ってくれれば良いのに」
「そうだよ。そうすれば何時でも手伝いに行ってたよ?」
「彩ちゃん、私達は同じバンドの仲間よ?助け合うのは当然でしょ?」
「えっ……でも…」

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