第91話
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ねぇな。―――――話を戻すが、ヴァイスハイトと会って問答し、奴が俺と同じ”天賦の才”を持っている事を確信した後奴を見極める為に今度はルイーネと共に会談に望んで、見極めようとしたのさ―――三枚の硬貨を連続で投げてそれぞれ、裏か表かを当てるかどうかでな。」
「ハア〜ッ!?コイントスの為にわざわざ敵の所に会談にするとか下らなさ過ぎだろ………」
ギュランドロスの話を聞いたアッシュは思わず声を上げた後呆れた表情で呟いた。
「お、その言葉、生まれ変わってもなおヴァイスの傍にいる事を望んでヴァイスの前に現れたヴァイスお気に入りの黒髪の女副官も同じような事を言っていたねぇ。」
「黒髪の女副官………リセル君の事か……」
「……それでどのような結果になったのでしょうか?」
アッシュの言葉を聞いて懐かしそうな表情を浮かべたギュランドロスの言葉を聞いたオリヴァルト皇子はリセルを思い浮かべ、オリエは話の続きを促した。
「一枚目と二枚目は俺の予想通りだったが……”三枚目は机と床の隙間に挟まった事で縦になっていた”―――つまり、”引き分け”だよ。」
「机と床の隙間に挟まった事で縦になる”って、そんな事普通に考えてありえないんだけど。」
「まあ、”ゼロ”とは言わないけどコイントスしたコインがそんなことになるとか、確率で言えば相当低いだろうね。」
「……だが、結果で言えば他の2枚はギュランドロス陛下の予想通りだったのだからコイントスの勝負はギュランドロス陛下の勝利と思われるが………」
ギュランドロスの話を聞いたフィーはジト目で指摘し、アンゼリカは静かな表情で答え、ラウラは困惑の表情で指摘した。
「俺はな。昔から賭け事には負けた事がない。特にコイントスは一度も負けたことがねぇんだよ。――――何だったら、試してみるか?もし、一度でも負けたらこの戦争で鉄血達が死んでエレボニアが敗戦しても、クロスベルの領土になる予定だった領土を全部エレボニアに返してやってもいいぜ?勿論俺が勝った時の条件は何もなしだ。」
「ええっ!?ほ、本当にコイントスだけで、そんなクロスベルとエレボニア、双方にとって重要な事を決めて大丈夫なんですか!?」
不敵な笑みを浮かべた後に答えたギュランドロスの突然の驚愕の提案に仲間達と共に血相を変えたエマは信じられない表情で訊ねた。
「おう!ここにはお前達だけじゃなく、メンフィルの皇族のリウイ達もいるからわざわざ証文を書くような手間もいらねぇだろ?」
「うふふ、確かにレン達―――”メンフィル皇族という証人”は十分”証文”の役割を果たしているものね♪」
「………戦後のエレボニア帝国の領土のクロスベルの領有権について口出しするつもりは毛頭ないが………お前は本当にそれでいいの
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