第91話
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んだ真の王者”だったのですね。」
「ええっ!?ミルディーヌは今の話を理解できたの……?」
ギュランドロスの答えにその場にいる多くの者達が困惑の表情を浮かべている中リウイは真剣な表情で黙ってギュランドロスを見つめ、静かな笑みを浮かべて呟いたミュゼの話を聞いたアルフィンは戸惑いの表情で訊ねた。
「ええ。お二人はある意味、”リウイ陛下やリィン少将閣下と同じ存在”と言っても過言ではないかと。」
「いや、それで俺やリウイ陛下が出るとか、余計にわからなくなるんだが……」
「……その口ぶりだとヴィータはアンタに、”時代が生む怪物”についての話もしていたようね……」
ミュゼに微笑まれたリィンが疲れた表情で答えている中、セリーヌは目を細めてミュゼを見つめた。
「話の意味はほとんどわからねぇが……結局は”運”が滅茶苦茶いいってだけの話なんじゃねぇのか?」
「う、うん……その、幸運が何故その”真の王者たる者だけが持つ力”という話に繋がるんでしょうか……?」
疲れた表情で溜息を吐いたクロウの言葉に頷いたトワは不安そうな表情でギュランドロスに訊ねた。
「クク、そんな事もわからないのかよ?――――――”どんな絶望的な状況からも必ず勝利を引き寄せる。”――――――それこそが真の王者たる者だけが持つ”天賦の才”さぁっ!」
「よ、余計に意味不明だ………」
「フン……そもそも”王”とは国民達を導く唯一の”尊き存在”であって、その”王”を補佐するのが政治家や貴族、そして軍人といった者達だ。それを戦争による勝利が”王の力”等言語道断だ。」
ギュランドロスの答えにマキアスがジト目になっている中、ユーシスは呆れた表情で呟いた。
「クク、”貴族の義務”すらも果たしていないどころか、その真逆の事を仕出かした父親や兄を持った上、父親や兄の代わりに治めていた領土を鉄血達の策略に使われて焼かれたお前がそれを言うのかよ―――アルバレアの次男よぉ?」
「……ッ!!」
「ユーシスの事を何も知らずにそんな事を言うなんて……!」
「ギュランドロスさん………オレの”友”を傷つける言葉を口にするのは止めてもらえないだろうか?オレやノルドの民達にとっても親しい”友人”である貴方が同じ”友人”であり、”恩人”でもあるユーシスを傷つける所は見たくないんだ。」
「ガイウス……」
不敵な笑みを浮かべたギュランドロスに指摘されたユーシスは辛そうな表情で唇を噛み締め、それを見たアリサは怒りの表情でギュランドロスを睨み、ガイウスは真剣な表情でギュランドロスに指摘し、それを見ていたエリオットは目を丸くした。
「俺に先に喧嘩を売ってきたのはそいつだが……まあ今はそんなどうでもいい話をしている時じゃ
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