第91話
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しての自覚が強い”ヴァイスには祖国を離れるという選択肢は決して選ばないだろうな。」
アンゼリカの質問に不敵な笑みを浮かべて答えたギュランドロスの話を聞いたリウイは静かな表情で指摘した。
「ああ……だが、俺とヴァイスは新たなる世界で再び出会った――――――新たなる生を受けた事で”メルキア皇族という枷”が外れたヴァイスとな。――――――だからこそ、俺は感じたのさ。このゼムリア大陸でヴァイスと三銃士、そして俺が揃えば、どんな”壁”でもぶち破ることができるまさに最強、最高、無敵の組み合わせが揃った事はゼムリア大陸が俺達に”時代を動かせ”という証拠!そして俺は俺達とヴァイスを再び出会わせたゼムリア大陸に感謝し、その感謝の”礼”としてお望み通りラウルバーシュ大陸ではなくこのゼムリア大陸全土を舞台にした”世界の先駆者”になる事を決めたって事よっ!!」
リウイの指摘に対して頷いたギュランドロスは全身に凄まじい覇気を纏って不敵な笑みを浮かべて宣言し
「という事はその話が”六銃士”誕生の秘話という事ね………」
「今までいろんな奴と出会ってきたが、ここまで無茶苦茶で非常識な野郎は初めてだぜ……」
「う、うーん……言っている事は結局は”世界征服”なのに、不思議とヴァイスさんやギュランドロス皇帝達に対して”嫌悪”や”警戒”と言った”負”の感情が芽生えませんよね……」
ギュランドロスの宣言に対してその場にいる多くの者達が驚いたり口をパクパクさせている中、シェラザードは静かな表情で呟き、アガットは疲れた表情を浮かべ、アネラスは困惑していた。
「ま、そういう訳で俺達はクロスベルで新たな”国”を建国し、”俺達にとって新たな祖国”となったクロスベルを世界にはばたかせる為の”足掛かり”としてカルバードを食い破り、そしてエレボニアを食い破ろうって事よ。」
「ハハ………この戦争、まさかクロスベルにとっては”世界にはばたく為の単なる足掛かり”――――――つまりは、”カルバードとエレボニアを踏み台とする戦争”だったなんて、冗談抜きで貴方達と比べるとあの宰相殿が小さく見えてくるよ……」
「……………」
(セドリック………)
ギュランドロスの答えを聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、複雑そうな表情で黙り込んでいるセドリックをアルフィンは辛そうな表情で見つめていた。
「――――――”紅き翼”だったか?”学生如き”のお前達がこの戦争に横からしゃしゃり出て何を成し遂げるかには興味はあるが……これだけは覚えておきな。――――――テメェら”如き”が俺達”六銃士”をどうにかできると思って挑んだ時は”身の程”を知らせてやるよ。」
「ひ……っ!?」
「ぅ………ぁ……っ!?」
「今までに感じた事のない凄まじい”猛り
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