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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第67話 恐るべき深海熱、手に入れろ海鮮の実!
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は失敗の方が多いと語り、朱乃は与作の再生所が血まみれなのはわざと残しているからなのかと感心した。だが実際は掃除しても直ぐ血まみれになるらしく最終的には運で決まると聞いた小猫は乾いた笑いを浮かべた。
「鉄平ってあのノッキングマスター次郎の血を引いてるんでしょ?」
「まあな」
「じゃあなんで美食屋じゃなくて再生屋になったの?」
「……」
「あっ、もしかして失礼なことを聞いたかしら?」
ティナは鉄平はノッキングマスター次郎の血を引く男なのにどうして美食屋ではなく再生屋になったのか質問した。ちなみに鉄平が次郎の血を引く者と知ったオカルト研究部の面々はかなり驚いていた。
だが鉄平は黙秘したのでティナはデリカシーの無い質問をしてしまったんじゃないかと思って彼に謝ったが、鉄平は手を横に振った。
「別にそういうよくある重い話じゃないさ。まあ退屈しのぎにはなるだろう、アレは……」
「祐斗君、あーん?」
「あーん」
「おい、聞けよ」
話そうとした鉄平だったがイチャイチャしていた祐斗とティナに突っ込みを入れた。
「……ジジイの事は尊敬しているよ、子供の頃はよく狩りに連れて行ってもらっていたし俺も美食屋に憧れていた。将来はジジイみたいな美食屋になるんだって思っていた」
「やっぱり最初は美食屋になりたいって思っていたんですね。でもどうしてその考えが変わっちゃったんですか?」
鉄平も子供の頃はノッキングマスター次郎に憧れて美食屋になろうとしていた事を知った小猫、彼女はそんな彼がなぜ再生屋になろうと思ったのか尋ねた。
「ある日、俺はジジイに連れられてある場所に向かったんだ。そこは生き物が住むことが出来ないほど枯渇した死んだ大地だった、そこはジジイにとって思い出のある場所だったみたいでな、昔の仲間達とのつながりがあった大事な場所だったらしいんだ」
「それは……」
「悲しいね……」
「その時のジジイの顔は初めて見る程落胆していたんだ、いつも飄々としていて酔っ払いニヤついた顔しか見た事の無い俺にとってあまりにも衝撃的で……凄く悲しい気持ちになったんだ」
自分の思い出の場所が荒れ果ててしまった、それを想像したアーシアは表情を曇らせて祐斗も次郎の気持ちを察して悲しい呟く。鉄平は次郎の悲しそうな顔を見て自分もショックを受けたようだ。
「その時俺は思ったんだ、俺は食材を狩るんじゃなく保護しようって……」
「それで再生屋になろうと思ったのですね」
「当時は今ほど再生屋はいなかったんだ、その分死んでいく食材も多かった。俺は再生屋の中でも一際優れた人物であった与作に弟子入りして今こうして再生屋をしているって訳さ」
「うぅ……滅茶苦茶良い話だし……」
鉄平の過去
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