第三部
主義主張 7
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
られない。お前という闘技者は更なる高みに至った到達者になったんだろう」
「どうやらそうみたいだね。ぼくが限界を超えられたのは立華のお陰だけど」
瞬崩は観客席を見渡す。
(師匠。今のぼくは間違ってますか?)
もしかしたら破門されるかもしれない。
彼はそれでも良いと思った。
流永の教えを破ったのだ。
これからも背き続ける。
(貴方はぼくにとって本物の祖父と思えた。厳しくて怖かったのは間違いない。けど、それでも優しい人。叶うなら貴方もぼくのように取り戻してほしい)
強くなれたのは流永のおかげ。
瞬崩は彼への恩を忘れることは無い。
だが名は捨てる。
今の瞬崩に《九月院瞬崩》という孤独な闘技者でいることは出来ないししたくない。
「今まで、お世話になりました……」
瞬崩はかつて捨てた名を取り戻す。
「侵掠すること火の如く」
槍を前へ突き出すような構え。
獲物を狙う獣のように低い姿勢。
更に【反逆者の灼炎】
赤と青の炎を身に纏う。
「天地崩穿流ッ! 《佐々木青獅/ささきあおし》……ッッ!! 参るッッッ!!!」
【夏期龍帝祭】一回戦以来からの因縁。
真の再戦はここから始まる。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ