計算高き堕天使
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の髪をした女性に歩み寄る。
「時の狭間まではどのくらいかかる?」
「今最大速度で向かっているよ」
「たぶんあと2、3分といったところね」
その時間を聞いて何か言いたげな表情を浮かべたヨザイネだったが、一度深呼吸するとすぐに無表情へと戻る。
「ヨザイネ、物事には順序があると思わない?」
「順序?」
アンナの問いかけに疑問符を浮かべたヨザイネだったが、全員からの視線に気付きポンッと手を叩く。
「作戦の内容を聞かせないってことね、ハイハイ」
危機的状況であるはずなのに、まるで緊張感のない少女に苛立ちを覚えたが、なんとか堪える。ヨザイネは全員を見回すと、自らの考えを述べた。
「ティオスが時の狭間を掌握しているのは知ってるでしょ?あれがある限り、この世界に安全圏などないの」
ティオスの瞬間移動・・・その源は彼がこの世界に存在し続けるためにリンクさせた時の狭間だ。これが存在している限り、ティオスはどこにでも現れることができる上に、その力を遺憾なく発揮することができる。
「つまり、時の狭間を閉じるのがお前の作戦なんだな?」
ディマリアが皆が思っているであろうことを言うと、なぜか少女は首を横へと振った。
「時の狭間を閉じるんじゃないの?」
「それのどこに問題があるんだい?」
ブランディッシュとヒビキがもっともな疑問を述べる。それに対し、少女はタメ息を漏らしながら回答した。
「最初はそうしようと思ったわ。でも、それをしてもおそらくティオスは消えない。なぜなら彼はこの時代において何年も存在してしまったのだから」
ティオスは自分で来る時間を決めることができた。その中で彼はあえてこの竜王祭の年ではなく、もっと前の時間へと飛んだ。その理由は天海を集めることや自身の身体の成長を待つことだけではないことに気付いたのだ。
「この時代においていくつもの国を滅ぼし、自らの存在をこの時代に刻み込んだ。もし時の狭間を封じることができても、彼がいなければこの世界の時空が歪んでしまい、崩壊してしまう可能性がある。そのために徹底的に無関係の国の民も彼らは殺していたのよ」
ティオスはあらゆる非常事態に備えて準備をしてきた。それは自らが支配している時の狭間でも同様のことが言える。それだけ彼はこの戦いに賭けていたのだ。
「なら!!時の狭間をどうするって言うのさ!?」
「そうだぜ!!封じても意味がないなら、一体何をするつもりだ!?」
「それ以外でレオンを止めれる方法が、あるってことですか?」
イヴ、レン、タクトが鋭い目付きでヨザイネを睨み付ける。それを見ても彼女は焦りを一切見せない。むしろ皆が話しに集中してくれて、嬉しそうにすら見えた。
「落ち着いて。正攻法が通じないなら
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