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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第40話:エンターテイナーの使命
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遭遇する事になったのである。
***
「未来ッ!?」
「響ッ!?」
互いに思わぬ遭遇を果たし、驚愕し固まる響と未来。
これは颯人の策だった。彼は未来をこの場に釘付けにし、奏が響をここに連れてくるように仕組んだのである。
予想外の事態に驚きのあまり言葉も出ない様子の2人を見て、颯人は愉快そうに笑みを浮かべていた。奏はそんな彼の脇腹を小突く。
「にっひっひっ!」
「おい颯人、ここからどうするんだよ?」
見た所響と未来の間に険悪な様子は見られない。未来は勿論だが、響の方も奏のエールによって一応持ち直してはいるので、先日未来に拒絶された時の様な弱々しさは無かった。
しかし問題はここからだ。ただ単に引き合わせただけでは何も変わらない。何しろ2人は本当に突然遭遇させられたのだ。心の準備が出来ている訳がない。
ここから颯人はどうやって2人を仲直りさせるつもりなのか? 奏が疑問に思っていると、颯人は徐に響を未来の隣に座らせ、奏を隣に2人の前に立った。
その雰囲気は正に舞台に立った手品師のそれである。
「さぁて、色々と混乱してるだろうけどお2人さん? 悪いがちょいと付き合ってくれ」
「へっ!? つ、付き合うって一体――?」
「いやね、新作の手品が出来たんだけどちょっと予行練習がてら誰かに見て欲しくてさ」
「はぁっ!? おい颯人、2人の仲とかはどうすんだ!?」
「忘れてないから大丈夫だって。何とかするよ」
そう言いながら颯人は一つ拍手すると、両手の間に一本のステッキが出現する。
響と未来がそれに注目していると、彼は芝居がかった仕草で口を開いた。
「さ〜て、お待たせしましたレディース! この度は明星 颯人のマジックショーにようこそ!」
軽快なステップを踏みながら恭しく頭を下げる颯人に、響と未来は圧倒されつつ取り合えず軽く拍手する。
一方奏は訳も分からず勝手に始まったマジックショーに、彼に文句を言おうと詰め寄るのだが――――
「早速だが、まずはゲストでもお呼びしようかな? という訳で、ほいっと」
颯人は詰め寄ろうとした奏の胸元をステッキの先端でちょいと突いた。すると突然奏の衣服の胸元が膨らみ、そこから一匹の猫が顔を出した。
「にゃ〜!」
「なぁっ!?」
「更に、ちょちょいと!」
続いて彼が奏の背中を突くと、今度は無数の鳩が奏の服の下から飛び出した。まさかの展開に奏が必死に衣服を押さえ、響と未来の2人は目の前の展開に目を白黒させる。
「ちょっ!? おい颯人、何だこれ!?」
「何って、手品だよ。タネも仕掛けも無い動物召喚マジック。肝は自分が身に付けてない物から動物を出現させるってとこでな」
「んな細かい解
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