最終話 歴史の分岐
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ートは間違っていた。だからこそ私は君達に助力した。しかし、私は彼の行動に一つだけ同意出来ることがあった。この世界はリセットすべきだとな」
「黙って聞いていれば…ふざけるな!!」
アルティメットセイバーを構えてトーマスに斬りかかるヴァンの前にヘリオス達が立ちはだかる。
「邪魔はさせないよ!」
「退け!!」
テティスを殴り飛ばしてそのままトーマスの元へと突撃するヴァン。
「アタシ達も行くわよ!!」
「「う、うん!」」
エールとアッシュとグレイがヘリオス達を押さえ、ヴァンはトーマスにセイバーを振り下ろす。
「甘い」
「っ!それは!?」
モデルVのロックマンに変身しただけならば大して驚きはしなかった。
アルバートのDNAさえあればライブメタルでの変身が可能なのは自分達の存在が証明している。
驚いているのはトーマスが握っている武器だ。
それはトーマスが常に手にしていた剣型の杖のような形状をした武器はモデルVを遥かに上回るプレッシャーを放っている。
「ウロボロスだ。正確にはウロボロスだった物だがね」
距離を取ってウロボロスを一振りすると、凄まじい衝撃にヴァンは襲われる。
「ぐっ!?」
「耐えたか、アルバートはウロボロスなら勝てると踏んだようだが、この結果では怪しいものだな。まあ、破壊神とさえ言われた純粋な戦闘用レプリロイドのライブメタルと不死身とは言え人間のライブメタルでは当然と言えば当然だが」
「舐めるな!」
再び距離を詰めてヴァンとトーマスはセイバーとウロボロスをぶつけるが、武器の出力ではやはりセイバーではウロボロスには敵わない。
「君の力は素晴らしいな。この世界をやり直すためにその力を振るうつもりはないかな?」
「断る!何故この世界のリセットをしようとする!?あんたは数百年前の悲惨な戦争を経験したんじゃないのか!?」
「そうだ、当時の私は戦争が終わったばかりということで精神的な余裕がなかった。あのような小娘の案など受け入れるべきではなかった。このような偽りの世界などあってはならない」
「何が偽りだ!?みんなが、人間とレプリロイドが共存し、支え合っているじゃないか!?モデルVが消滅してイレギュラーが減少していたのに、ようやく人々が安心して暮らせる段階に入ろうとしているのにあんたは何が気に入らないんだ!?」
「これが本当の意味での人間とレプリロイドの共存と言えるのかな?あの小娘の案は人間に機械の体を与え、レプリロイドに寿命を与える。それは互いの悪い部分から目を背けただけだ。人間の短命と脆さとレプリロイドの永遠とも言える時間と向き合えてようやく本当の共存と言えるのではないのかな?」
「貴様はプレリーの姉さんがどんな思
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