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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第43節「遥か彼方、星が音楽となった…かの日」
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意図を察したツェルトは、周囲を浮遊している構造物に楔を打ち込み、思いっきり振り回してノイズへとぶつけた。

「行けッ! マリアあああッ!」
「…………セレナアァァァァッ!!」

マリアがソロモンの杖をかざし、再び元の世界へのゲートを開く。
ゲートの先には、砂浜と青い海が広がっていた。

「脱出デスッ!」
「ネフィリムが飛び出す前にッ!」

マリアとツェルトがゲートへ向かい、調と切歌も続く。

「行こうッ! 奏ッ!」
「おうッ!」

両脚のブレードを切り離した翼は、奏と共に。

「ジュンくんッ!」
「ああ、今行くッ!」

〈Shooting×スターライト〉

最後の砲撃を終え、アームドギアを再びアーマーパージしたクリスも、槍を投擲し、アーマーパージのエネルギーの一部を盾で増幅してノイズを焼き払った純と共に。

そして、最後まで伴奏を続けている翔を連れて響も離脱しようとする。

「──ああッ!」

しかし、装者達を追い越して、ネフィリム・ノヴァがゲートの前に立ちふさがる。

「迂回路はなさそうだッ!」
「ならば、行く道はただひとつッ!」
「手を繋ごうッ!」

翔とツェルトもアームドギアを収納し、10人みんなで手を繋ぐ。

「マリアッ!」
「マリアさんッ!」

マリアのギアの胸部から、巨大な剣が現れる。

引き抜いた大剣を宙へと投げ、マリアも手を繋いだ。

「この手、簡単には離さないッ!」

二課とF.I.S.に分かれた並び。その真ん中で、ガッチリと手を組む響とマリア。
そして、翼と奏、クリスと純、調と切歌は口を揃えて“あの言葉を”叫ぶ。

「「最速でッ!」」
「「最短でッ!」」
「「真っ直ぐにッ!」」

マリアの剣が光り輝き、光の粒子となって10人の頭上に降り注ぐ。
粒子はやがて光のヴェールとなり、装者達を包んだ。

同時に、響とマリアのギアからプロテクター部分が外れていく。
二人のギアは変形し、合体して……やがて黄金と白銀、巨大な二つの手へと姿を変えた。

そして、中心に立つ響とマリア、翔とツェルトの四人が、最後の一節を叫んだ。

「「「「一直線にいいいいいッ!!」」」」

繋がれた巨大な手が10人を包み、回転する。
ネフィリムは触手を伸ばすが、回転する両腕は触手を弾きながら突き進んでいく。

先程、調と切歌にしてみせたように、ネフィリム・ノヴァとの接触は噛み砕かれることと同義だ。
装者達が試みるは、この巨大な敵を突破するための唯一の方策。

それは自分達を、一息では取り込めないほどの巨大・膨大なエネルギーの塊と化すことで、暴食に対抗。エネルギーを束ねて制御する響とマリアが手を取り合い、増幅することで形成した拳の形状のシン
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