第七十五話 宴会
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供は見なくていいの」
プレリーとグレイの言葉に答えながらヴァンとアッシュはジルウェとエールの絡みを見せたりはしなかった。
「話、聞いちゃったけど、ヴァンはガーディアンのみんなと行くのよね?」
「ああ、そろそろエールが爆発するだろうし、プレリーの傍にいてやりたい」
「ちょっと、ヴァン…」
プレリーの頬が赤いのは何となくアッシュにも分かった。
「あー、熱い熱い。お幸せに…また会えるといいね。ううん、会おうと思えばいつでも会える。だってこれはアタシ達の物語なんだから」
「そうだな」
ジルウェに抱き付くエールを生暖かい目で見つめながらヴァンとアッシュはそれぞれのパートナーの手を引いて静かな場所へと移動するのであった。
ヴァンは少しの食べ物と飲み物を持っていき、プロメテとパンドラの簡易な墓標に供える。
「少ししかないけど我慢しろよ。」
それだけ言い残してヴァンはプレリーを連れて二人の墓標を後にした。
場所はレギオンズ本部のある一室へと移動し、ガーディアンのメンバー、ハンター達、アッシュ達とヴァン達視点のミッションレポートを読み終えたトーマスはそれを置いた。
「…天と地を定め、新たな命を生み出す神となる…か」
「最後のミッションレポートか、アルバートめ、随分と大それた事を言ったもんだ」
数百年もの長い付き合いであったアルバートの発した言葉はどこまでも現実主義のミハイルには呆れの感情しか浮かばなかった。
「ミハイル…君は我らが新たな命を生み出すなど烏滸がましいと思うかね?」
「馬鹿な事を…トーマス、お前さんでもそんな妄想を抱く事があるのかね」
トーマスの言葉に呆れたと言わんばかりに溜め息を吐くミハイルだが、トーマスは気にせずに言葉を続ける。
「…かつて、あの戦争が終わった時。赤き英雄と共に奔走した少女が提示した人間とレプリロイドを平等にするための法律があるだろう。覚えているか?あれが決まったのはアルバートと、この私が賛成したからだ」
「な…何が言いたい…?」
ミハイルはトーマスから放たれる狂気に気付いて、後ろに後退する。
その際、後ろの機材にぶつかり、秘密裏に作っている蒼い物体…ライブメタルらしき物が若干反応した。
「…人間に機械の体を与え、レプリロイドに寿命を設定する…では…機械と入れ替わったオリジナルの人間の肉体はどこにあると思う?寿命を設定する前のオリジナルのレプリロイドのデータはどこにあると思う?
突如、四人のロックマンが出現し、トーマスとミハイルの間に立つ。
「トーマス…貴様…!」
「アルバートは間違っていた。だから私もハンター達とガーディアン達に力を貸した。だが…奴の言葉にも一つだけ正しかった事がある。この
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