第90話
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うね。今回の件――――――”巨イナル黄昏”を利用しての戦争の”主犯”はあの二人と言っても過言ではないからね。」
「うふふ、”頭”がいなくなれば政府や正規軍も混乱してまともに動けなくなるものね。――――――”銅のゲオルグ”や結社の残党は当然として、幾ら”子供達”であろうともそんな状況で混乱した政府や正規軍を纏められるような能力はないでしょうし。まあ、”子供達の筆頭”がまだ生きていたらパパが今言った条件に”子供達の筆頭の首”も追加されていたでしょうね♪」
「そうね……前カイエン公の代わりに貴族連合軍を纏めていたルーファス・アルバレアだったら、オズボーン宰相亡き後の政府や正規軍を纏める事はできたでしょうね。」
「…………………」
トワの質問に答えたリウイの答えを聞いたアリサは目を見開き、マキアスは悲痛そうな表情を浮かべ、アンゼリカは疲れた表情で呟き、意味ありげな笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたプリネは複雑そうな表情で同意し、二人の会話を聞いたユーシスは目を伏せて黙り込んでいた。
「ま、待ってください……!陛下はご存じでないかもしれませんが、”黒のアルベリヒ”は――――――」
「ラインフォルトグループ会長、イリーナ・ラインフォルトの夫――――――フランツ・ラインフォルトであり、そこのイリーナ会長の娘にとっては幼い頃に亡くなったはずの”父親”なのだろう?逆に聞くが……―――”それがどうした?”」
その時エマはアリサを気にしながらリウイに意見をしようとしたが先にリウイがエマが答えようとした話を答えて問いかけ
「”それがどうした?”って……!――――――アリサにとっては大切なお父さんなんですよ!?それに”黒のアルベリヒ”はアリサのお父さんの身体を奪っていて、アリサのお父さん自身はまだ生きている可能性もあるんですよ!?それなのに、”黒のアルベリヒ”を僕達の手で殺せだなんて………!」
リウイの問いかけを聞いたエリオットは反論をした。
「それは”お前達だけの事情”だ。何故メンフィルが”赤の他人”――――――ましてや”敵国に所属している者達”であるお前達の事情を鑑みなければならない。」
「………ッ!!」
リウイが口にした冷酷な答えにアリサは辛そうな表情で唇を噛み締めた。
「でしたらオズボーン宰相は!?オズボーン宰相はそちらの”身内”であるリィンの実の父親である事が内戦終結時に判明したんですよ!?」
「その件についてもリィン達から既に聞いている。――――――が、そのリィン自身が鉄血宰相との因縁を断つためにも奴を討つつもりでこの戦争に参加しているのだから、今更鉄血宰相の件でリィンに気を遣う必要もあるまい。」
「……………」
「リィン……」
厳しい表情で反論を続けたサラの指摘に対して淡々と答えたリウイの答えに同意するかのように何も答えず目を
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