第90話
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ルは当然として、エレボニアも認知していなかった領土―――つまりは”どの国にも所属していなかった領土である事から元々は中立地帯に当たる領土です。”今回の戦争の件でエリンの里が貴国と協力関係を結んでいるとはいえ、様々な思惑によって協力関係を結ばざるを得ない状況になり、それを反故することなく守り続けているエリンの里―――魔女の眷属の従順な態度に免じて、皇太子殿下達に限らず他の方々の発言も許してはいかがでしょうか?当然、陛下を含めた連合を侮辱するような言葉を除いてです。ちなみに姫様は今の私の意見についてどうお思いでしょうか?」
「そうね……わたくしもその意見には賛成ね。内戦の時も”紅き翼”の皆さんの様々な意見にわたくしは助けられてきたのだから……」
「当然、俺も文句はないぜ?そもそもオレ様自身が、”王”以前に”人として”バカな事をさんざんしてきた”バカ王”だからな。だぁっはっはっはっ!」
ミュゼはリウイに対する意見を口にした後アルフィンに確認し、ミュゼのリウイへの発言がZ組に対する助け船である事にすぐに気づいたアルフィンは静かな表情で頷き、ギュランドロスは豪快に笑いながら答え、ギュランドロスの答えを聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「自慢げに自分の”恥”を口にするとは、相変わらず理解し難い男だ………――――――まあいい、俺自身も元々口調や堅苦しい事についてそれ程気にしてはいないから、お前達もわざわざ発言の許可を取る面倒はせず、自分達の意見を口にするといい。」
「は、はい……!陛下達の寛大なお心遣いに心より感謝致します……!」
呆れた表情で溜息を吐いたリウイは気を取り直してミュゼの意見に同意してトワ達に視線を向け、リウイの視線に対してトワが”紅き翼”を代表して感謝の言葉を口にした。
「さてと…………話を内戦でエレボニアが我が国に対して犯した数々の愚行の謝罪の件に戻すが、先程も言ったように我らメンフィルの”怒り”は今更皇族が謝罪したくらいでは治まらん。例えその”謝罪の証”として、メンフィルがエレボニアに要求した戦争を回避する為の”3度目の要求”をエレボニアが全て呑んだとしてもな。」
「そ、そんな……どうしてですか!?」
リウイの冷酷な答えに仲間達と共に血相を変えたアリサは悲痛そうな表情でリウイに問いかけた。
「クスクス……むしろ、今の状況に陥っていながら”その程度”で戦争を止められると思っている考えが”筋が通らない考え”だと思うのだけど?」
「そ、それってどういう事なの、レンちゃん……?」
アリサの問いかけを見て意味ありげな笑みを浮かべているレンの指摘を聞いたアネラスは困惑の表情で訊ねた。
「”戦争が始まる前”ならまだ間に合ったでしょうけど、”戦争が始まった以上”、戦争中にエレボニ
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