第90話
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味ありげな表情をし、プリネは複雑そうな表情で黙り込み、その時ローゼリアが制止の声を上げて説明した後指示をし、ローゼリアの説明と指示を聞いたサラは二人の担任でありながらも、ミュラーとオリエによって痛めつけられた二人に対して何もできない事に唇をかみしめた。
「――――この場の”発言権”もない所か陛下達による発言の許可もなく、陛下に対する無礼な言葉を口にした二人の陛下への”不敬”……未熟な二人に代わり、自分達が謝罪の言葉を申し上げる事をお許しください、リウイ陛下。――――――誠に申し訳ございませんでした。」
「リウイ陛下もご存じのようにこちらの二人は士官学院生とはいえ、まだまだ未熟の身……その未熟をこうして身に沁みさせる事で、無礼な言葉を口にした二人にどうか陛下の寛大なお心遣いをお願いします。」
「兄上……母上……」
リウイに謝罪している様子の二人をクルトは複雑そうな表情で見つめ
「――――――いいだろう。二人の迅速な対応に免じて、先程の”人によってはその首を落とされてもおかしくないあまりにも愚かな発言”は聞かなかったことにしておいてやる。」
「リウイ陛下の寛大なお心遣い、心より感謝致します。」
「……これに懲りたら、この場での発言の許可もなく発言をしないように心がけてください。――――――当然二人だけでなく、”紅き翼”の他の方々もです。」
「承知。本来なら二人のクラスメイトである我らの役割を代わりにして頂き、申し訳ございませんでした、ミュラー少佐、オリエ殿。」
リウイの答えを聞いたミュラーはオリエと共にリウイに会釈をした後二人から離れ、オリエの忠告にラウラは会釈をして答えた。
(ひ、”人によってはその首を落とされてもおかしくないあまりにも愚かな発言”って、確かに二人に否はあるが、たったそれだけの理由で処刑とか理不尽過ぎないか!?)
(アンタね……忘れたの?メンフィルはゼムリアでは廃れた大昔の様々な文化や制度が”常識”の世界の国の一つよ?ゼムリアだって大昔は王もそうだけど貴族のような上流階級の機嫌を損ねただけでその場で斬殺―――”無礼討ち”されるなんて例もザラにあったって話なんだから、あの二人は言葉通り”命拾い”したわよ。)
(”異世界ならではの文化や常識の違い”だけで、そこまで違ってくるのか……)
小声で呟いたマキアスの文句に対してセリーヌは呆れた表情で答え、セリーヌの小声の答えを聞いたガイウスは複雑そうな表情でリウイとギュランドロスを見つめた。
「―――リウイ陛下、少しよろしいでしょうか?」
「何だ?」
その時ミュゼがリウイに声をかけ、声をかけられたリウイはミュゼに視線を向けた。
「幾らこの場に皇子殿下や皇太子殿下がいらっしゃるとはいえ、この場は非公式の場ですし、この里――”エリンの里”はメンフィルやクロスベ
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