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銃弾の幻想歌
狩人ギルドで大騒ぎしてしまいました。
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低すぎじゃね?一番下のランクが…
ラノベでは大体Hくらいだったぞ。
ふとキリナ達の方を見ると莉理亜が
「(わかります。その気持ち)」
と言っているかのような同情の目で俺を見ていた。

……お前もラノベ愛読者だったのだな。
思わずそんなことを思ってしまった。
そういえば莉理亜はラノベ愛読者だからこんなにこの環境に適応してるんだ。
俺もラノベ愛読者だからまだこっちに来て3、4日くらいなのにそんな動揺してないんだ…
『日本』のラノベ愛読者達を批判する者どもよ。ラノベは役に立ったぞ?
少なくとも動揺はしない。異世界系とか読んでいる方が異世界では役に立つんだよ!
ラノベ愛読者はいずれ世界を
「ミコト。狩人登録は済ませたか?わらわたちはもう大丈夫だぞ。」
くそ、脳内の邪魔しやがって。
でも、キリナは悪く無いので…
「あ、あぁ。あと依頼を発注するだけだ。」
「あぁ。そうか。ミコトはNだから…手始めにこれはどうだ?」
そう言ってキリナが取ったのは何かスライムみたいな害虫の依頼だった。
「それじゃあ、それを発注するな。」
そう言って俺は依頼発注の所へと向かった。
とにかく早くこのギルドから抜け出したかった……
ギルド長には目を付けられるし、キリナは怒るし、周りの視線は痛いし…………
色々と大変なので、とりあえずはギルドから出た。

ギルドから出る時、ほんっと小さな声でキリナが
「ごめん。ミコト、ありがとう。」
と言っていた。俺でも聞き取れるか聞き取れないかって言うほどの声の小ささだった。
謝った理由も、『戦場の死神』についても俺はもう事情を聴かなかった。

聞きたかったけど、人間誰もが隠し事の一つや二つしているからね。
もちろん俺自身もキリナ達に俺には妹がいたこと黙っているし、シスコンだったってことや、他にも色んなことをキリナ達に言っていない。
俺達はある意味知り合いで、知り合いではないんだろうな。
歩きながらそんなことを柄でもないのに考えていた。


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