第七十四話 終幕
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「「「「………」」」」
世界各地で大暴れしていた死神と魔女と恐れられていたロックマンの最期とは思えないくらいに穏やかであった。
「…ぬうう…まさか…プロメテ達に…やられるとは…」
アルバートの声に全員が振り返った。
「自分が作った最初のロックマンのプロメテとパンドラの反抗を喰らって負ける…お前に相応しい最期だったな」
「今までやりたい放題してきたツケが回ってきたのよ。たくさんの人達を実験材料にしてきたこともね」
「その様で何がロックマンの王よ、何が神様よ。世界が滅ぶだの、物語を終わらせるだの。勝手に決め付けないでくれる?これはアタシの人生アタシの物語なんだから」
「お前の言う通り、僕は失敗作だ。グレイって名前のただの人だ。お前はそんな僕一人の運命を変える事さえ出来なかったのさ、これは僕が決めた運命だ。僕は…この世界で、みんなと共に生きていく!」
四人のロックマンに見下ろされ、アッシュとグレイの言葉にアルバートは笑みを浮かべた。
「それが…私の影と子孫である君達二人の出した答え…か……君達もまた、私が作ったロックマンには変わりない…君達は…私をも超えた…私の研究は…間違って…なかったのだ…。さらばだ…究極のロックマン達…!自らが選んだ…平和の中で…朽ちてゆくがいい…!」
その言葉と共にアルバートは爆散し、ウロボロスが崩壊を始めた。
「やばいぜ!アルバートがやられて、この要塞が落下し始めてる!」
「…最後の始末まで…手が込んでるわね…早くみんなのところへ…あ、あれ?……体が…言う事…聞かない……おかしい…な」
「はあっ…はあっ…これで終わったんだ…何だか疲れたよ…早く…みんなのところに…帰…ろう…」
力を使い果たし、同時に倒れるアッシュとグレイにモデルAは慌てる。
「お…おい…!アッシュ!?グレイ!?しっかりしろ!お前ら!」
「やれやれ、世話の焼ける奴らだ」
「昔のジルウェの気持ちが分かるわね」
ヴァンとエールはそれぞれアッシュとグレイを抱え、プロメテとパンドラの遺体も回収してウロボロスを脱出した。
数時間後にアッシュとグレイはガーディアンベースの医務室で目を覚ました。
「「ここは…」」
「目が覚めたのね」
声がした方に振り返ると、ガーディアン司令官であるプレリーが微笑んでいた。
「あっ!ヴァンの恋人!」
アッシュが思い出したように言うとプレリーは顔を真っ赤にして俯いた。
「こ、恋人…」
「(あ、免疫ないんだわ…今時珍しいウブな娘ね)」
「あ、あの…ここは…」
取り敢えず状況把握のためにプレリーに話を聞くことにした。
「コホン…ここはガーディアンベースの医務室よ。ヴァンとエールがあ
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