第八話「新たな同居人?」
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」
「仮面ライダー達を?」
「そうだ、その中にお前達の元にもスカウトが来ている。そのまま放っておいてもらいたいと思うだろうが、無視したら学園側の人間や政府の連中が強引な手を使ってくるに違いない。俺はお前たちの意見を尊重してやりたいが、今回ばかしは大変申し訳ねぇ――用心棒の方、やっちゃくれないか?」
と、胡坐をかきながら俺たちに頭を下げる滝さんに俺たちは断りづらかった。それに、無視し続けたら彼が言うように何かしら政府や学園の人間が強引なことをしてくるっていうのなら、朱鳥の身が危ないという予測に繋がりかねない。
それに、滝さんとは前回の戦いでもお世話になった戦友の一人なんだし、彼の頼みを一つぐらいは聞いてもいいと思っている。もちろん朱鳥もだ。
「いいですよ。詳しい話を聞かせてもらえませんか?」
「私達にできることでしたなら喜んで」
「ああ、本当にすまねぇ。恩にきるぜ……で、ファイズのアンタはどうすんだ?」
一様聞いてみるつもりで滝は巧へ振り返った。
「IS学園って……女子高だろ? 冗談じゃねぇ、男が仕事しに入ってきていいのかよ?」
どうも苦手なのか、疑い深そうに巧はそう訊ね返した。
「ああ、政府容認だ。それとな、給料もいい」
「給料?」
「バッジを付けていれば私服のままでもいいってよ。ちなみに自給三千円」
「乗ったッ!」
巧は迷うことなく滝の誘いを受けた。
その後、いろいろと俺たちは滝さんが持ってきた書類を受け取っていろいろと書かされた。履歴書ではないようだが、やはりライダーでも学園施設内へ入る入校許可書が必要のようである。
「じゃあ、これで俺は帰るわ。それと――巻き込む形ですまないな」
玄関先で帰ろうとする滝は、ふとこちらへ振り返った。
やはり、義理堅い滝にとって罪悪感を感じてしまったのか、うしろめたさがあるように見えた。
「別にいいですよ。俺たちにできることがあれば今後も協力しようと思いますんで、あぁでも俺だけで、朱鳥は別でお願いしますよ」
「ああ、わかってるって。それ以前にできる限り民間人であるお前らを戦いに巻き込ませないようこっちも頑張るから、まぁお前は朱鳥ちゃんを守ることをだけを考えてな!」
「べ、別に……」
赤くなる俺に、滝はすこにニヤッとした顔をして俺の耳元でこうささやいた。
「あのファイズってやつ、意外とイケメンだよな。気を付けろよ――」
「ッ!!」
瞬間、心にガーンッ!! と、とてつもない衝撃が走った。
「まぁ、そういうのはないかもしれないし、あくまでも俺の感だ、感」
そういって滝は立ち尽くす雷羽を背に今度こそ神社を後にしていった。
――ま、ま、ま、まさかな――ははっ
妙に嫌な予感だけが残る。この胸のざわめきは何なんだろう
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