第八話「新たな同居人?」
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』か」
「や、やめてくださいよ!」
俺は赤くなると、隣に座る巧は……
「なんだ、お前らカップルか? へぇ――」
巧は朱鳥を見た後、次に俺の体系をじろじろ見ながら暫くして「ぷっ!」と吹き出しやがった。
「滝さん、コイツさっき賽銭泥棒をしに来た悪の仮面ライダーです。とっとと務所へ連れてっちゃってください」
「だぁー! ごめんごめん、マジでごめんって! すまんすまん!!」
慌てて詫びる巧に、怪しむように彼を「泥棒だぁ?」とつぶやきながら睨む滝。
「ところで、雷羽と朱鳥よ」
滝さんはそろそろ本題に入った。
「――?」
「ここに、高見沢っていうキザな野郎がこなかったか?」
その言葉に、俺は少し暗い顔をして頷いた。
「……はい、確かに」
「これは、お前達にだけ話すんだが……ファイズっての、お前も聞くか?」
滝は縁側の柱に背を預けて座っている巧みにも聞いた。機密情報とはいえ、ファイズ自身は旅を続ける流離の仮面ライダーだ。どの組織に属しているわけでもない。孤独を好む性質のため、彼の耳に漏れても問題ない。仮に聞くのなら協力してもらう予定であるが……
「興味ねぇな」
と、関心を寄せない彼はその一言で突っぱねた。
「んじゃ、雷羽と朱鳥――聞いてくれ」
「は、はい」
俺たちは真剣な顔を滝さんに向けて、彼の言葉を聞き逃すことなく耳へ入れようとした。なにせ、滝さんの真顔はガチで冗談じゃない。この人は裏表がない人だから。
「……いいか、こいつはV3っていうダチのライダーからの情報なんだがな。お前たちが今戦っているショッカーについてだ。いや、実はショッカー以外にもいくつかの組織がこの世界に存在している。その中核を担っているのが『バダン』と呼ばれる裏組織だ。そして、そのバダンの下で系列しているのが『財団X』と、『高見沢グループ』なんだよ。そのうち高見沢グループと財団Xは自身の膝元に『亡国企業』と呼ばれるISのテロ組織へ物資を横流ししている連中だ」
「亡国企業――もしかして、あの時お店を襲ってきたISが?」
朱鳥は、前回雷羽と共に出向いた店先で起こったISによるテロ事件を思い出した。
「関係はある。亡国企業は自分たちにとって『仮面ライダー』は邪魔ものなのさ。見つけ次第駆逐すると、そう命じられて行動している。まぁ、前回雷羽が返り討ちにしたことで、連中も少しずつ慎重に行動するようになったがな」
「それで、その組織がどういう?」
「亡国企業が狙うは『IS学園』さ」
「ア、IS学園?」
「そう、連中は仮面ライダーの次に障壁となるIS操縦者を襲うか誘拐、そのどちらかを企んでるのさ」
「それで?」
「政府は極秘に『正義派』の仮面ライダー達へ警備員を装いながらIS学園の用心棒を依頼してきた
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