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ヘタリア大帝国
TURN44 インド独立その十三
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「祖国殿のことは尊敬しています」
 やはり生真面目な口調で答える山下だった。
「武人として。心から奉職させて頂いています」
「ううむ。日本さんはいい軍人さんが多いたいな」
「多いとは」
「山下さんだけでなく」
 次に東郷も見てだ。インドは話した。
「東郷さんだったたいな」
「宜しく頼む」
 東郷はインドに対してもいつもの飄々とした感じだった。
「先程も名乗ったが」
「東郷毅さんたいな」
「ああ、日本帝国海軍長官東郷毅だ」
 東郷は自分でも名乗った。
「これから一緒に楽しくやろう」
「日本帝国海軍参謀総長秋山真一郎です」
 秋山も名乗る。
「宜しくお願いします」
「やはりいい軍人が多いたい。日本さんの宝たいな」
「はい、私もそう思います」
 日本もまた東郷達を見ていた。そのうえでの話だった。
「今我が国が戦えているのもこの方々がいてこそです」
「人材は国の宝たいな」
「まさに」
「だから。大事にするたいよ」
「ずっと。私達が共にいる限り」
 日本も自分を支える彼を見ながら述べた。
「頼りにさせてもらいたいです」
「祖国殿、お任せ下さい」 
 山下がその日本の横で微笑んで述べる。
「必ずや祖国殿に幸福をもたらしますので」
「じゃあ俺はその幸福を守ろうか」
 東郷はそうすると言う。
「祖国さんのな」
「この人達がいれば大丈夫たいな」
 インドは暖かい目になっていた。その上での言葉だった。
「日本さんは相手が誰でも戦えるたい」
「私の最高の宝です」
 日本も言う。今彼はその絆を心から感じていた。


TURN44   完


                             2012・8・8
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