記憶の無い艦娘
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を護送中に深海棲艦に襲われて提督が亡くなった記憶がフラッシュバックして、胃の中身を全て吐き出した。
「おえっ……うぅ……」
「なっ大丈夫か!?何があった!!」
胃の中身が無くなるまで吐いても艦娘を轢き殺した感触が消える事は無く、長門の声で少しずつではあるが感触が消えていく。
……ここで僕の名前を言えば殺してくれるのでは無いだろうか?
「名前と船だった頃の記憶を……思い出しまして……艦娘撃破数404、異名『艦娘殺し』の常夜です。艦種は標的艦で……武装は自決用拳銃と模造刀で……僕が艦娘になった要因は僕に殺された艦娘達の怨念……だと思います。艤装は解体して、僕を演習用の仮想標的に使うのが最も効率が良いと思います……ははは、死にたい」
「……そうか。日向鎮守府所属戦艦の長門だ。提督の言った通りの現状だな……鎮守府まで護送するから、少しの間寝ていてくれ」
やっぱり長門だった長門の言葉に疑問符が脳内を埋め尽くした直後、首への鈍痛が走って意識が途絶えた。
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