ターン28 翠緑の谷の逆鱗
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んだ、アタシの領土に案内してやるよ」
まわりの廃墟に影がかかり、荒廃した雰囲気がより一層増していった。別に瓦礫ひとつ、割れたコンクリートの地面ひとつとかのパーツは何も変わってないんだがな、どこがどうとは言いにくいが、そこは間違いなくアタシの得意とする場所だった。そしてその中央でただ一匹、真紅の龍が腐敗した吐息と共に天にめがけて吼えたのさ。
ギアギガント X 機械族→アンデット族
真紅眼の不屍竜 攻2400→2900 守2000→2500
「真紅眼の不屍竜の攻守は常に、互いのフィールドと墓地のアンデットの数だけアップする。そしてアンデットワールドがある限り、フィールドと墓地の全モンスターはアンデットに書き換えられる。さあ、バトルだ。真紅眼でギアギガントに攻撃、獄炎弾!」
「『赤髪の夜叉』お得意のアンデット戦術、それはお見通しなんだよ!速攻魔法、サイクロン!この効果でアンデットワールドを破壊する!」
「何!?」
ギアギガント X アンデット族→機械族
真紅眼の不屍竜 攻2900→2700→ギアギガント X 攻2300(破壊)
剣 LP4000→3600
「けっ、運のいい野郎だ」
舌打ちした理由はわかるよな?真紅眼の不屍竜の攻撃力が落とされたのもそうだが、問題は戦闘破壊されたのが機械族に戻ったギアギガントだってことだ。真紅眼の不屍竜は、フィールドでアンデットが戦闘破壊されたのをトリガーとして互いの墓地からアンデット1体を選んで蘇生できる効果がある。アタシとしちゃそいつを使って墓地に堕としたギアギガントをそのまま蘇生、ダイレクトアタックで一気に削ってやるつもりだったのによ。サイクロンたった1枚で、与える予定のダメージが2500も減っちまった。
とはいえ、最初のダメージをこっちが取ったことには変わりない。まだ流れはアタシの側にある、そう信じてすぐに気を取り直したさ。
「カードをセットして、ターンエンドだ」
「俺のターン。チューナーモンスター、ブラック・ボンバー召喚!効果はさすがにわかってるみたいだから、無駄は省略だ。甦れ、メカ・ハンターさんよお」
漫画みたいな顔がでかでかと描かれた真っ黒い爆弾と、その導火線の先に結びつけられたメカ・ハンター。チューナーと、チューナー以外のモンスター1体。どうやらリンク召喚する気はないみたいだったから、次に何が起きるかは嫌でもわかったさ。
ブラック・ボンバー 攻100
メカ・ハンター 守800
「シンクロ召喚……の、前にだ。俺のフィールドに機械族の効果モンスターが2体存在することで通常魔法、アイアンドローを発動。カードを2枚ドローする」
これもアンデットワールドさえ生きてりゃ完全に腐った紙切れに変えられたんだが、そのあたりはまあ体制
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