ターン28 翠緑の谷の逆鱗
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「こいつを召喚すれば、墓地のメカ・ハンターをまた蘇生できる。次にシンクロ召喚で俺が呼び出すレベル7モンスターは、ダーク・ダイブ・ボンバー!メインフェイズ1にモンスター1体をリリースすることでそのレベルに応じたダメージを与えるこのカードで、このデュエルも終わらせてやるよ。だが念には念を入れ、カードを伏せておくか。これでますます盤石になったわけだ」
黙ってるアタシの心が折れたとでも見たのか、ぺらぺらといい気になって次の手を明かしてく馬鹿。実際そのとき何を考えてたかっつーと……ま、単純にどうぶちのめしてやろうか、ただそれだけだ。別にそう難しいことじゃない、っておい。今随分深々と頷いてくれたじゃねーか、いい度胸だコラ。
まあいいさ、続けるぞ?それでアタシはようやく顔を上げて、たった一言だけ言ってやった。
「それで終わりか?」
「……なんだと……!?」
その瞬間の、青筋立てた顔ときたら。今にして思えばなかなか傑作だったが、アタシもその時はいい加減イライラしてて余裕なかったからな。確かにあいつの親父さんとやらは気の毒だと思うし、アタシにもその責任が欠片もないとまでは言わんさ。
だがな、だからってそれをアタシにぶつけてくるのは単なる八つ当たりだ。八つ当たり大いに結構、好きなだけやってもらえばいい。いいんだが、勝つだけの力もないくせにあーだこーだと口ばっか達者ってのがどうも気に食わなかったんだな、つまり。ぎゃーぎゃー言いてえんなら勝ってから言えってことだ、それならアタシも甘んじて受け入れるさ。まだ勝負がついてないのにもう勝った気になってデュエル中にうだうだうだうだ、ぐちぐちぐちぐちと……あー、やっぱ駄目だな。いまだに思い出すと腹立ってくる。
「アタシのターン!いいか、アンタみたいな馬鹿でもわかるように丁寧に教えてやる。アンタに次のターンはこない、そして勝つのはこのアタシだ!」
「何を言い出すかと思えば、ふざけやがって。盤面を制圧しているのは俺、ライフ差は3800。笑わせやがる!」
「いいから黙って見てな?どうしてアタシがプロデュエリストなのか、たっぷり思い知らせてやるよ。まずスタンバイフェイズ、このターンも竜の渓谷の存在によりドーハスーラを蘇生」
死霊王 ドーハスーラ 守2000
「手札抹殺を発動。互いに手札を全部切って、その枚数だけカードを引く」
「ブラック・ボンバーを捨てさせるつもりか?いいさ、せいぜい足掻いてくれよ」
「わっかんねえかなぁ……次だ、墓地に眠る妖刀−不知火の効果発動。このカードと墓地のアンデット族、不知火の隠者を除外することでお合計レベルと等しいアンデットシンクロモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。妖刀のレベルは2、そして陰者は4。戦場切り込む|妖《あやかし
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