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ヘタリア大帝国
TURN44 インド独立その六
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「そして終わらせるのもだ」
「はい、帝です」
 軍人ではない。そうだというのだ。
「ですから」
「政治だな」
「そういうことです。それでは」
「政治の一環として戦おう」
 こうした話もした。そしてだった。
 日本もだ。東郷と秋山に言った。
「ではここはですね」
「作戦計画通りだ。行こう」
「では」
 日本は東郷の言葉に頷いた。太平洋軍は東郷の指揮の下動きだした。
 対するエイリス軍は前方を見ていた。しかしだった。
 目の前太平洋軍は見えない。そのうえだった。
「レーダーにも反応はありません」
「側面にもです」
「ましてや後方にもです」
「敵の反応は一切ありません」
「?どういうことなの?」 
 その話を聞いてまずいぶかしんだのはクリオネだった。自身の乗艦である戦艦の艦橋でそうなった。
「太平洋軍が見えない?」
「はい、一切です」
「見えません」
「おかしいわね。このインドカレーには来てるのよね」
 クリオネは東インド会社軍の将校達、実質的にエイリス軍の将校達に問うた。
「そうよね」
「はい、そうです」
「そのことは既に確認しています」 
 将校達にクリオネに答える。
「太平洋軍が来ていることは間違いありません」
「そのことは」
「それでどうして姿が見えないのかしら」
「逃げた訳じゃないのは間違いないな」
 そのクリオネにイギリスがモニターから言ってきた。
「絶対にな」
「そうですね。それはないですね」
「ああ、ない」
 また言うイギリスだった。
「絶対にな」
「それでは彼等は一体何処に」
「まずは守りを固めましょう」
「そうするべきです」
 話すクリオネとイギリスにサフランとアグニが言ってきた。
「まずはです」
「何処から敵が来てもいいように」
「そうね。それじゃあね」
 クリオネが二人の話を聞いて腕を組み考える顔になっているとここで。
 ネルソンもモニターに出て来てこう一同に言った。
「ではまずは円陣を組みましょう」
「円陣か」
「正面からだけでなく横からも後ろからも来ていい様に」
 そうしてだというのだ。
「そうしましょう」
「そうだな。それがいいな」
 イギリスも話を聞いて述べた。
「太平洋軍が何処から出て来ても対応出来る様にな」
「ではその様に」
「上と下は砂嵐だ」
 イギリスはこの地の利に絶対の信頼を置いていた。
「ここから来ることは絶対にないからな」
「いえ、それはです」
「わからないですよ」
 サフランとアグニがすぐに安心、砂嵐に絶対の信頼を置いているイギリスにこう忠告した。
「例え砂嵐でもです」
「通り抜けられますよ」
「普通のならともかくこれなら無理だろ」
 イギリスはその砂嵐を見て言う。モニターでだ。

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