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戦国異伝供書
第九十三話 安芸の掌握その九
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将名目上とはいえでそうである大内義隆も言ってきた。総大将の座に悠然として座っている。
「この度の戦については」
「用心はです」
「必要であると」
「左様です」
「ははは、そのことも抜かりありませぬ」
 陶は気付かないまま笑って述べた。
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