第十幕その十一
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「カール五世は朝からごくごく飲んでルターは講義の後何杯も飲んでいたから」
「それで痛風になったんだ」
「当然のことにしても」
「カトリックとプロテスタントで対立したのに」
「同じ病気になるなんて」
「それで二人共随分苦しんだらしいよ」
痛風、この病気にというのです。
「本当にね」
「日本でもなる人いるしね」
「それで言われているし」
「ドイツ程じゃなくても」
「結構困ってる人多いよね」
「だからプリン体ゼロのビールも出来て」
そしてというのです。
「日本でも飲まれているんだよ」
「そういうことだね」
「痛風に気をつけているから」
「その為に」
「その健康のことから見ても」
また枝豆を食べてお話する先生でした。
「枝豆はいいよ」
「お豆でね」
「栄耀の塊だから」
「食べて損はないね」
「今だって」
「そうだよ、美味しくてビールに合うだけじゃないから」
栄養のことから考えてもというのです。
「いいんだよ」
「それが枝豆だね」
「だからどんどん食べていいのね」
「私達も」
「そうだよ、だからね」
先生はご自身が食べつつ皆に言いました。
「皆で楽しもう」
「それじゃあね」
「皆で食べて」
「そうしてね」
「飲んでいきましょう」
「夏は終わったけれど」
それでもというのです。
「ビールも枝豆も美味しいままだね」
「ビアホールもいいけれど」
王子も言います。
「その季節が終わってもね」
「美味しいものだね」
「そうだよね、ソーセージもベーコンも」
「そしてビールも枝豆も」
「どれもね」
「凄く美味しいよ」
「だから僕も」
王子は執事さんにも飲む様にジョッキを勧めましたが執事さんはお仕事中ですからと断ります、それなら仕事が終わってからとお話してまた飲んで先生にも言いました。
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