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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第三部〜薔薇色の黄金軍馬〜 第89話
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自慢げに胸を張るローゼリアの様子を見たエマは冷や汗をかいて指摘した。
「うーん、似合ってますけど少し狙い過ぎているような気が……」
「ふふ、その髪の色と相まって絶妙にハマっている印象ですね。」
「わたしは好きかな。カッコイイし。」
「フフ、大胆なイメージチェンジですが、とてもお似合いですわ♪」
一方セドリックを改めて見たエリオットとアリサは苦笑し、フィーとミュゼはセドリックの姿を誉め
「うーん……微妙にこじらせているような印象もあるような気が。」
「ふふ、まあ殿下ならば十二分に着こなせるだろう。」
「ああ、そもそも服など着こなし方が全てだからな。」
「さらっと言いやがるな……ま、同感だけどよ。」
困った表情で呟いたマキアスの言葉に指摘したラウラとユーシスの指摘を聞いたアッシュは苦笑しながらセドリックを見つめた。

「アハハ……」
「いや、本当に似合っているぞ?」
「ああ、動きやすそうだし、かなり丈夫な素材のようだ。」
「新たな旅立ちの一着としては最適なんだと思いますよ?」
「ええ……皇太子殿下は”紅”のイメージもありますから、新鮮な殿下を見ている気分です。」
恥ずかしそうに笑っているセドリックにクルトは指摘し、クルトの指摘にガイウスとサラ、リィンはそれぞれ頷き
「フッ、アルノール皇家と言えば”紅”の服が基本的だから、まさに新鮮な”帝国の至宝”を見ている気分だね♪」
「ああ。それに前までは気弱なイメージだったが、随分たくましくなっているイメージにも見えるしな。」
「もう、二人とも皇太子殿下に対して失礼だよ……」
静かな笑みを浮かべているアンゼリカとクロウの感想を聞いたトワは呆れた表情で指摘した。

「皆さん…………改めて、内戦に続いて今回の件でも僕を助けてくれてありがとうございます。特にリィンさんには夏至祭と内戦の件もありますから、アルフィン共々姉弟揃って本当にお世話になってしまいましたね……」
「……勿体ないお言葉。ですが、今の自分はアリサ達と違って殿下に礼を言われるような”立場”ではございません。――――――いえ、むしろオズボーン宰相のように御身の信頼を裏切ったようなものかと。」
「シュバルツァー…………」
「……………」
セドリックはその場にいる全員に対して感謝の言葉を述べた後リィンに視線を向け、視線を向けられたリィンは謙遜した様子で答えた後覚悟を決めた表情を浮かべ、リィンの様子を見たデュバリィとプリネは複雑そうな表情で見守っていた。
「アルフィンもそうですが、エレボニアの為にリィンさんにセレーネさん、そしてエリスさんがメンフィル軍に所属した件でしたら、僕は気にしていませんよ。」
「え…………ど、どうしてセドリックがその事を……」
「―――”真なる生贄”にされた事で幽閉されている間霊脈の
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