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ヘタリア大帝国
TURN43 インドカレーへその八
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「インドを賭けた戦いだな」
「エイリスの命運も」
「ここで負ければ後はないです」 
 ネルソンは現実も語った。
「勝ちましょう、絶対に」
「ああ、じゃあな」
「こちらも秘蔵っ子を用意していますので」
 クリオネはこうも言った。
「二人出します」
「二人ですか」
「はい、二人です」
 クリオネはネルソンに話す。今度は自信に満ちた顔だ。
「二人いますので」
「ではその二人の方も戦って頂けますか」
「何ならアラブからも呼びましょうか」
「アラブから」
「何でしたらすぐにここに」
「どうされますか?」
 ネルソンはイギリスの話を聞いてイギリスに顔を向けた。そのうえで彼に相談した。
「ここは」
「そうだな。アラブからか」
「はい、クリオネさんが用意してくれるそうですが」
「今は少しでも戦力が必要だがな」
「アラブから今すぐにとなると」
「間に合うか?」
 それがどうなるかだというのだ。
「どうだろうな」
「問題はそのアラブから来てくれる人がアラブの何処にいるかですが」
「アラブの奥深くの館に」
 そこにその者がいるというのだ。
「いますが」
「今すぐここに俺と一緒に瞬間移動してだな」
「そうして会って話をつけてですが」
「間に合うか?」
 イギリスは腕を組んで真剣に考える顔になっていた。 
 そしてだ。こう言うのだった。
「今から」
「間に合わせますか?」
 クリオネも真面目な顔でイギリスに返す。
「何としても」
「どうだろうな。その二人の秘蔵っ子が来るまでにも時間がかかるよな」
「はい、それは」
「難しいだろ」
 僅かな時間だが熟考してからだ。イギリスは答えた。
「それはどうもな」
「では今回は」
「絶対にインドを死守するな」
 それは必ずだというのだ。
「アラビアまで行ってたまるかよ」
「それじゃあすぐに」
「ああ、そいつのことは考えないでいく」
 インドで勝つ為にだ。イギリスは己の心に背水の陣を敷いた。それからだった。
 イギリスはあらためてネルソンとクリオネに言った。
「じゃあネルソンさんは全艦隊の指揮にあたってくれ」
「わかりました」
「それでクリオネさんは東インド会社の艦隊をこっちに集めてくれ」
「畏まりました」
「で、その秘蔵っ子だよな」
「二人います」
「そいつ等も呼んでくれ」
 こうクリオネに話す。
「そうしてくれな」
「そしてですね」
「勝つからな。絶対にな」
 またこう言うイギリスだった。彼は彼にしても打てる手を打っていた。そして戦いに勝つつもりだった。何があろうとも。
 太平洋軍とエイリス軍の戦いは風雲急を告げていた。その彼等を離れたところから見て。
 インドは確かな顔で回りにいる国民達に述べた。
「ここは日本君
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